暁 〜小説投稿サイト〜
元虐められっ子の学園生活
険悪な2日間
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
まり、中から数人の男女が下車してきた。
と言うか憎き葉山とそのグループだった。

「……先生、俺は帰ります」

「待ちたまえ。これには君達へと課題も兼ねているんだ」

「課題?俺にとっては嫌がらせにしか感じられませんね。
俺とあれの険悪状況は既にご存じの筈ですが。まさか矯正しろとか抜かすんじゃないですよね?」

「落ち着け鳴滝。
私が出すこの課題は彼らと仲良くなる事ではない。
彼らと過ごす2日間を上手くやれと言うものだ」

「片方に嫌悪の感情があるのなら、それは不可能であると定義します。
そもそも、俺には例えそれが強制であっても反抗に戦力を尽くす所存です」

葉山と上手く?何を戯れ言を…。

「無理に関われとは言わない。
どうせなら比企谷達のサポートに回るだけで良い。直接話すこともないし、嫌悪することも無いだろう」

「……………………わかりました」

「助かる」

それっきり会話は無かった。
今回の活動内容は小学生達の行うオリエンテーリングのサポートとして、
お助けお兄さんの様な役を取り持つこと。
俺は小学生達への挨拶が終わるまで、ひたすらに怖い顔になっていた。
その為か、小学生達が怯えていたように見えたのは間違いではない。

「鳴滝君。もう少し落ち着きなさい。
貴方の今の顔が凶器と間違えられてもしょうがない状態になっているわよ」

雪ノ下は俺にそう言うが、誰が顔面凶器だ。
これも全てお膳立てしやがった平塚先生が悪い。

「これから2日間が憂鬱でしょうがない。
それどころか今にも怒りで発狂しそうだ」

「我慢してちょうだい」

俺は終始顰めっ面で開会式を通すのだった。



[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ