暁 〜小説投稿サイト〜
少年は旅行をするようです
少年は剣の世界で城を上るようです 第八層
[1/12]

[8]前話 [1] 最後

Side 愁磨

パーティ翌日、ぶっ倒れていた連中はそれぞれギルメン同士で固まり、49層へ

向かった。俺達も家に泊まったネージュたん以外の女性陣とキリトとで朝食を取り、

早速最前線に転移した・・・のだが、そこで見慣れない・・・いや、こんな前線で

見るとは思わなかった5人と顔を合わせた。


「あら、サチと愉快なお仲間さん。こんな前線で会うなんて珍しいわね?」

「お姉様!こんな所でお会いするなんて……!」

「ええこれはもう運命よね。どう?私と二人で秘密のとっ「百合キャンセーール!」
パカ−−ン!
「いったぁい!何するのよシュウー!」


かつて一悶着あったギルド"月夜の黒猫団"の団員の一人、黒髪美少女のサチを見るや

否や百合の花を背景に咲き誇らせ、暗がりに連れて行こうとしたノワールの頭を

ド突いて止める。非難がましい目を向けながら渋々俺の後ろに下がるのを見届け、

再度前を見る。そこには当然、顔を真っ赤にしたケイタが何故か(と言うべきか)

キリトを睨んでいた。あーあー、めんどくせぇ。


「それで、あなた達何してるのよ?まさかとは思うけれど。」

「ああ、そのまさかだが何か文句があるのか?」

「ちょ、おいケイタ。いくらなんでも、その口の聞き方は無いんじゃないか?」

「……フン。」


ケイタが俺らを嫌っているのは・・・まぁ置いておいて、聞き捨てならない事を

言いやがった。―――"中堅層の小ギルドが最前線攻略に出る"

聞くプレイヤーが聞けば、ラフコフ異常に狂っていると思われても仕方ない発言だ。

イレギュラーありのデスゲームでどんなモンスター、どんな罠があるか分からない

ダンジョンに、バランスの悪いパーティで挑むなど、狂っている意外に他無い。


「と言う訳で……ノワール、サチちゃんよろしく。」

「あらそう?それじゃ、そっちも頑張ってね。」
ピロン♪

提案とほぼ同時、ノワールは俺達のパーティを抜け、黒猫団に・・・と言うか

サチにパーティ入りの申請を出した。当然、すぐさまokボタンは押された。

向こうのパーティの一番下には、ノワールのHPバーが表示されているだろう。


「許可です!大賛成です!さぁ行きましょうお姉様!」

「え、や、ちょっと待てサチ!誰も良いとは「断る理由無いよね?ね?」

そ、そそそそそそうだな、うん。強い人いれば安心だしな!」

「だよねっ。えへへ〜。」

「……やるわね、サチ。」


一瞬拒否しようとしたケイタだったが、ノワールさえちょっと引く黒笑みに

ガクガクと頷くしかなかった。慣れてる俺でも、ちょっと引いた。

それで片が付いたのか、腕を組んだ
[8]前話 [1] 最後


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ