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リリなのinボクらの太陽サーガ
暗黒の戦士
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「……ここはいったい……どこなんだ?」

目覚めて早々見覚えのない場所にいたことで周辺を見渡すも、全く知らない光景におれは困惑した。そもそもおれはジャンゴに言葉を伝えた後、ヴァナルガンドを墓標にして永遠の眠りにつくはずだった。なのに気づいたら海の側の倉庫街にいたのだから、状況があまりにもわかりにくい。
以前、ヴァナルガンドの夢に取り込まれた事はあったが、あの時はおれの中に流れる月の一族の血がある程度状況を教えてくれた。その後は悪夢が続いたものだが……恐らく今の状況とは関係ないだろう。
軽くため息をこぼして視線を落とすと、腰のホルダーに入っているものに気づいた。怪しく黒光りする銃だが、おれにとって最も使い慣れた武器。

【暗黒銃ガン・デル・ヘル】

「こんな所でも付いてくるとは、おれとおまえは切っても切り離せない関係らしい」

ともあれ丸腰より何倍もマシだ。もし敵と遭遇した場合、武器があるのと無いのとでは全く違う。アンデッド系には当然効きづらいが、シング系などが相手なら問題ない。それに暗黒樹にダーク属性は効果的でもあった。

素手でアンデッドすらねじ伏せる大地の巫女リタだけは別の話になるが……。

……話を戻そう。とりあえず現在は夜でライフとエナジーは満タン、手持ちの武器は暗黒銃。月光魔法ゼロシフトと月光魔法ブラックサン、暗黒転移などは使用可能。アイテム―――と言うよりバッグが無いから回復は不可能。ついでにポケットに入ってた暗黒カード……なぜあるのかはわからんが、こんな時にローンも持ちたくないから出来るだけ使わないようにしよう。ご利用は計画的に、だ。
あと体はヴァナルガンドに与えられた原種の欠片を介して再びダークマターに侵されているが、幸か不幸か原種の欠片が入っている事でパイルドライバーを使わない限り、太陽で焼かれる事はなさそうだ。ただ、ダークマターに再び侵されたという事は――――。

……待て、何か気配を感じる。この感覚は……闇の気配を限りなく薄めたものに近い。闇の一族(イモータル)はともかく、アンデッドの中で最下級のグールにすら届かないレベルとは随分奇妙だが、そもそもここは空気中に漂う暗黒物質の総量が異常に少ない。銀河意思ダークが手加減でもしているのか? それならそれで構わないが、いずれにせよずいぶん奇特な存在だ。念のため正体を把握しておく事に越したことはない。

「暗黒転移!」

気配が示す場所は倉庫の中で、見つからずに様子を見るため倉庫のテラスの上に暗黒転移を行う。この場所に飛んだ理由は、ここならいつでも行動を起こせるのと、相手から見てここは察知しにくい位置だからだ。こちらの存在に気付かれていないのは大きなアドバンテージでもあり、様子を知った後、状況に対する選択肢を大幅に増やす事ができる。

好都合にもカ
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