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伝説の船乗り
第2章
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の話が本当なら、本人に何かしら連絡やそういう書類があるはずですが?」

俺の言葉に、男は黙っている。そして、懐から武器を取り出した。しかし、俺がはいち早く刀を取り出して茉莉香を守る。

「グアッ!!」

飛翔「弱っ!そんなんで、よく連れ去ろうとしたな」

「クソッ!」

飛翔「さて、誰がこんな事をしたんだ?」

俺は刀を突きつけながら聞く。すると、店にいた連中が銃を撃ち始めた。

飛翔「マズイ!逃げるぞ!!」

茉莉香「えっ?ええっ!?」

俺は茉莉香の手を握って、裏口から逃げ出す。

「こっちよ!!」

すると、裏口から出た時に黒い制服を着た女性がいた。

飛翔「茉莉香!アイツについていけ!!」

茉莉香「飛翔君は!?」

飛翔「俺は、中の連中を片付ける!!」

そして俺は、ロベルタに連絡をいれて、茉莉香達を護るよう伝える。俺が店に戻ると、既に倒された後だった。

飛翔「何が起きたんだ!?」

「『何が起きたんだ』じゃないわよ」

「そうですね。一人で行くのは無謀ですよ」

飛翔「クレア!?それにチェキータも!?」

そこにいたのは、俺の船員であるクレアとチェキータであった。

飛翔「何でここにいるんだ?」

チェキータ「当然でしょ?船長を護るのも私達の役目よ」

クレア「もっとも、船長には必要ないかも知れませんけどね」

そんな話をしてると、一人の女性が話し掛けてきた。

「ちょっといいかしら?」

クレア「はい。何でしょうか?」

「そちらの船長と言われている貴方と話したいのよ」

飛翔「ん?」

振り向くと、白衣に身を包んだ女性が立っていた。

飛翔「俺に何か用ですか?」

「ええ。お互い自己紹介しましょう。私はミーサよ」

飛翔「有里飛翔です」

ミーサ「よろしく♪ところで、貴方は何者なの?」

飛翔「何者・・・とは?」

ミーサと言われる女性は、俺から視線を外さない。

ミーサ「見たところ、茉莉香と年齢は代わらない貴方が、あそこまで強いのにも驚いたけど、後ろ二人の女性の強さ。そして、先程の知り合いから連絡があったけど、ロベルタと言うメイドが茉莉香を護ってたそうよ。あれも貴方の知り合い?」

飛翔「ええ。ウチのメイトですが?」

ミーサ「なるほど。そして極めつけは、船長という言葉。何処の船なの?」

飛翔「・・・・・・」

俺はどう答えたらいいか考える。すると、チェキータが言う。

チェキータ「悪いけど、それは教えれないわ」

ミーサ「何故かしら?」

チェキータ「見ず知らずの奴に、教える必要はないわ」

クレア「そうですね。ですが、私達は貴方達と敵対するつもりはありません」
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