暁 〜小説投稿サイト〜
剣聖龍使いの神皇帝
第1巻
サツキの過去×雑魚との力比べ
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て奴の胸倉を掴みながら、投げ飛ばした後に火炎放射ではなく軽いドラゴンショットをお見舞いした。それを喰らった奴は、また床の上を転げていってから、無様に地を舐めていた。

「《救世主(セイヴァー)》がどうだこうだ言う前に、一度も敗北を味わっていないのならば、一度ここで弱い者の気持ちを知れよ。雑魚が」

転がった先の見学席に桜花と沙紀にサツキと静乃がいたが、まるで俺に額を地につけて謝罪しているような無様な格好となって、石動は悔しさに震えていた。力が違いすぎるのと、神速通ではない速度を出した半三次元戦闘は白鉄の真骨頂ではあるが、その領域内で見事俺の実力は雑魚以上に凌駕していた。ま、こちらはドウターゲートが開くまでウォーミングアップをしていたに過ぎん。

「待って」

審判役の田中教師が指示をし、俺は下がり倒れ伏したまま震えている石動の戦闘継続意志を確認しに行く。俺は普通に息をしていたが、拳からは熱気という水蒸気が放たれていたので、威力がどのくらいなのか喰らわなくとも分かる。最初から短期戦でやる所だったが、こうもあっさり過ぎて戦闘狂の俺は面白くない顔をしていた。戦いのエキスパートと言うのは、相手がどのくらいやれるのか動きだけで理解できるが、コイツの場合は調子に乗ったからこうなった。

「石動君、相手が悪すぎたな。これ以上やっても傷を広げるんじゃないか?最悪、君のお兄さんの名前にまでヒビが・・・・」

田中教師が膝を折り、倒れたままの石動に耳を寄せる。コイツはどこにでもいるチンピラなら、痩せたプライドを持つ者や弱い者を相手にした時だけ嵩にかかるタイプなら、ここで終了となるしゴングが鳴る。

「うるせえええええええええええええ」

だが奴は田中教師を突き飛ばし、立ち上がる。俺の強さを目の当たりにしても屈しない戦士だったが、本当に相手が俺だった事を後悔させてやるとも思った。まあたぶん二年前から教え鍛えていたという兄の薫陶の賜物だろうが、俺にそんな特攻は効かない事はここにいる誰もが知っているはずだ。

「ンゴラアアアアアアアアアアアアア」

巨体がロケットスタートのようにして跳び上がり、遥か天井まで届きながら体を天地逆さにして蹴る。この攻撃は重力落下が加算するために、勢いが半端ない程となる。流星群のようにして、俺目掛けて振ってきた。跳び上がってから斬ってくるが、軽く躱すかのようにしてバックステップする。俺の残像を残したが、奴が見ているのは斧を振り切るって一撃は建物全体を揺るがした。見学席にいる教師達も驚愕させたらしい。

「おいおい、地面を蜘蛛の巣状態にするとか本気か?」

今喋っているのは俺の残像であり、分身体である。本体はクロックアップしながら、動き回っている。

「ヒャハハハハハハァ・・・・。お前の逃げ足、殺いでやった
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ