暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
十一話 ーデート、なんです。ー
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いた空は曇天に覆われ、そしてデスガイドの前には三体の龍神が男たちを見下ろす。さっそく地獄絵図と化している。いつの間にか、私を拘束していた取り巻きは手を離し、地面にへたり込んでいた。腰を抜かしたいのはこっちだよ。デスガイドの笑みが怖すぎる……。

デスガイドは笑みをさらに深くすると目つきが鋭くなる。

「さぁ……懺悔の準備はできていますか?」

と、某ナンバーズハンターの台詞をモロパクリだが、その恐ろしさはオリジナルの比ではない。グラファ三体を前にしたら、銀河眼なんて霞んでみえる。

「悔い改めよ!リヴァイエールとグラファ三体でダイレクトアタック!」

「っ!?ギャアァァァァァァ!!??」

デスガイドが命令を下した瞬間、目を瞑る。そして、直後に男たちの断末魔が響く。

眼開けたら、絶対SUN値が吹っ飛ぶ……。絶対見ない。と念仏のように唱えながら、目を瞑っており、静かになったので眼を開ければ、地面に伸びている男二人となぜか恍惚とした表情のデスガイド。そして、もう一人の取り巻きも気絶している始末。見なくてよかったと心底思う。

「コラ!お前たち、そこで何をしている!」

デュエルが終わり、本当に今更だが、警察らしき人たちが駆けつけて来る。
てか、この状況不味いんじゃ。

「で、デスガイド!行くよ!」

考えるよりも先に体が動き、未だ呆然としているデスガイドの手を掴み、走り出していた。


◆◇◆

反射的に逃げてしまった為、余計に追いかけられる事になったがなんとかして振り切ることができた。

「はぁはぁ……ひどい目にあった……。」

「そうですか?私は結構楽しかったですよ?」

どこがだよ……と言いつつ、呼吸を整える。

「そうですね。優希さんと一緒にウィンドウショッピングなんてできたし、お茶もできたじゃないですか。」

笑顔を咲かせ、そう言うが正直、私はチンピラに絡まれるわ、追っかけられるわで大変だった。せめてもう少しノーマルな休日を過ごしたかった。

「少しは刺激がないとつまらないですよ。それに優希さんに手を握ってもらえたし、一緒に逃げてる時なんか駆け落ちしてる恋人みたいで思わずウットリしてしまいましたよ〜♪」

「ブレないね、あんたは……。」

再びうっとりとしているデスガイドを見て、ため息を吐く。

まぁ、後半はともかく、始めの方は楽しかったな。

「まぁ……また機会があったら、一緒に行こっか。」

「っ!本当ですか!」

「わわっ!?抱きついてこないでよ!」

なぜかやけにハイテンションなデスガイドをあしらいつつ、家へと帰る。

たまにはこんな休日もいいかもしれない。



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