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剣聖龍使いの神皇帝
第1巻
二人とデート前×双方の記憶
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。静乃も静かに抗議をした。

「嵐城さんだったかしら、これは私と灰村君の関係なの。邪魔しないで欲しいわ」

「いきなり諸葉とデートするぐらいだったら、あたしと遊んで!」

「静乃とデートするから、遊ぶのは今度な」

「何でこの女とデートする必要あるのよ!」

「お前らいい加減落ち着け、この場で言ってやるがサツキとの前世では恋人関係であり、静乃との前世での関係は妻関係だ。俺は前世二つ持ちという希少な者だ」

そう言ったら前世二つ持ちだと告白したのか、野次馬の者達一斉に前世二つ持ちという所で驚いていた。サツキも静乃もそうだけど、俺にとってはこの世を創った創造神として見てきた。まだバレていないが、いずれは俺の正体は分かると思う。

「全く、では今日は三人でデートするのであればもう騒ぐなと誓うか?サツキ」

「私は構わないけど、嵐城さんは?『三人でいい』という事で決まりのようね」

サツキと静乃の了承を受けてから、俺と沙紀はこの場をあとにしたが野次馬達はリア充死ねとか言ってくるんで、ハリセン千叩きを喰らった者達だった。嫉妬剥き出し状態の者にはキツイお仕置きを喰らったが、静かに去っていく者達が多かった。そういえば本来ならば、静乃の胸に顔をうずめるんだったか。何か今更だけど、原作回避してないかと心配した。高校入学初日から、女子二人とデートする事となった俺だったが、学生寮ではなく俺の家に帰るのも面倒だから静乃と一緒に駅前に行った。

女子寮へ戻ったサツキは、自室のシャワーを浴びていたようだ。俺と静乃には・・・・。

「着替えてから駅前集合!」

だと言ったが、二人は・・・・。

「「この足で行けばいいんじゃないのか?」」

という顔をしていたが、認めなかったサツキだった。これから諸葉と初デートだからなのか、テンションがおかしくなっていた。熱めの湯が心地良い、体が軽い。まるで羽になったような気分でサツキは伸びをする。思い起こせば、前世の記憶を夢として見るようになったのは十歳の頃。初めはただの不思議な夢としか思わなかったのだが、夢の中でのサツキは、可憐なお姫様でありそれで剣術も得意で凛々しいところもあり、理想の姿がそこにあった。夢の中ではいつもサツキの傍に、一人の剣士がいた事もだ。

フラガという名のその彼は、強くて、かっこよくて、しかも自分の事を大切にしてくれて、愛してくれるという完全無欠の兄様だった。サツキはフラガに恋したが、それは初恋であり、輪廻転生してからもう一度恋に落ちたというのが正しいかもしれない。夢の中の人物を好きになる何て事が、不健全かもしれないと当時は悩ましい事ではあったが乙女心はノンストップだった。何千万年という時間、何億光年という距離を越えて、サツキは諸葉と再会する事が出来た。これを運命と言わず
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