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エコロジー
第二章
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「先生がいい団体知ってるわ」
「NGOっていいますと」
「市民団体ですか」
「そう、先生そういう団体よく知ってるから」
「それで僕達をですか」
「その団体に紹介してくれるんですか」
「それでね」
 そうしてというのだ。
「そこで活動するといいわ」
「活動ですか」
「環境の為に」
「ええ、それこそがね」 
 まさにとだ、逵本は不気味な笑みを浮かべつつ言うのだった。
「環境の為の活動だから」
「じゃあその団体に入って」
「俺達頑張ります」
「ええ、頑張ってね」
 やはりにやにやとして言う逵本だった。
「宜しくね」
「じゃあ僕達は」
「行って来ます」
 二人も逵本に応えた、二人の顔は明るく目はきらきらと輝いていた。だが逵本はその顔をにやにやとさせていた。
 そしてだ、二人は逵本に紹介されてその団体の事務所に入った。すると。
 その事務所の中は二人がはじめて見るものだった、環境保護を訴える貼り紙が色々と貼られていてカレンダーにはスケジュールが書き込まれていて。
 本棚には環境の本が多くある、そうした本以外にも。
「あれっ、自衛隊?」
「戦争責任?」
「従軍慰安婦?」
「環境に関係あるのか?」
 二人は首を傾げさせてそうした本を見て言った。
「何かな」
「ああ、ちょっとな」
「想像していたのとはな」
「少し違うな」
 こう話してだ、そのうえで。
 事務所の責任者の席に座っている髪を赤くさせて茸カットにしている眼鏡をかけた四角い顔の五十近い女性にだ、こう問うた。
「あの、逵本先生に紹介してもらって」
「こっちに来ましたけれど」
「聞いてるわよ」
 その茸頭の女はにこにこと笑って二人に言って来た。
「清火ちゃんからね」
「あっ、そうですか」
「それじゃあ」
「まず私の名前はね。但馬葉子というのよ」
 女はまず名前から名乗った。
「宜しくね」
「はい、お願いします」
「これからも」
「私達の活動は環境保護よ」
 それだというのだ。
「それを皆に訴える活動なのよ」
「環境破壊を防ぐ為に」
「その為にですね」
「そうよ、会報を作ってビラを配って抗議活動をしてね」
「そうしてですね」
「環境保護を訴えるんですね」
「ええ、そうよ」
 その通りだというのだ。
「だからね」
「はい、僕達も」
「その活動をさせてもらいます」
「私達の活動は立派な活動だから」
 但馬は二人に胸を張って言い切ってみせた。
「誇りを持って行うのよ」
「わかりました」
「そうあさせてもらいます」
 二人は目をきらきらとさせてだ、但馬の言葉に応えてだった。
 そのうえで活動をはじめた、その活動はというと。
 まずは会報やビラを作った、その内容は。
「何かね」
「ああ、何かな
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