暁 〜小説投稿サイト〜
リリカルアドベンチャーGT〜奇跡と優しさの軌跡〜
第八十二話 未来からやって来た子供達
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大輔達がいる現実世界の時間軸から約10年の年月が流れた世界で、二人の子供の声が響いた。

「どうだ、エリオ、キャロ。新しく考案したラーメンの味は?」

キャロ「美味しいよ、お父さん」

エリオ「もっと食べたいです。」

「悪い悪い。試作品だからそんなに作ってないんだ。これならいつかラーメン屋を開いた時、メニューに入れても大丈夫そうだな」

「うん、そうだね」

桃色の髪の少女、キャロと紅い髪の少年、エリオの言葉に紫の髪の青年は嬉しそうに笑う。
隣の長い金髪の女性も微笑ましそうに見遣る。

「ねえ、そろそろデジタルワールドに行く時間じゃない?ルーテシアと一緒に行くんでしょう?」

キャロ「本当だ…それじゃあ、行ってきます!!」

エリオ「…行ってきます」

「モノクロモンに轢かれないようねー」

「モノクロモンは車じゃないぞ…」

今やデジモンが傍にいることが当たり前の時代。
モノクロモンがこういう例えにされることもある。

ルーテシア「お待たせ!!」

パートナーのワームモン・グランスを連れて、現れたルーテシア。

キャロ「ルーちゃん、おはよう。グランスも」

グランス[おはようキャロちゃん]

ルーテシア「ごめんね、師匠から色々渡されて…」

ルーテシアが鞄から出すのは…。

エリオ「凄いお菓子…」

ルーテシア「ねえ?」

因みに師匠とは賢のことである。
キャロの友達として賢に会ったルーテシアはパートナーが同じということも含めて色々教わっている。

キャロ「向こうで食べようよ。エア、行くよ」

エア[おう!!]

エアと呼ばれたブイモンが立ち上がる。
そして全員でデジタルワールドに。

「…大輔、今日じゃなかったっけ?」

金髪の女性…10年の年月を経て美しい女性に成長したフェイトが青年に…10年の年月を経て逞しい青年に成長した大輔に話し掛ける。

大輔「ああ、そうだな。あいつらの成長に繋がる大冒険だ。昔の俺達と先輩達のルカ達とのな」

フェイト「エリオ…キャロ…ルーテシア…頑張ってね」































そしてエリオとキャロとルーテシア、そして二人のパートナーのエアとグランスがデジタルゲートを潜っていた時。
ゲートに異常が発生する。

エリオ「なっ!!?」

キャロ「デジタルゲートに…異常!!?」

エリオ「くそ、こんな時に…」

何とかしてデジタルゲートが崩壊する前に脱出しようとするが、五人は穴に引きずり込まれた。

エア[うわあああああ!!?]

ルーテシア、キャロ「「きゃあああああ!!?」」


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