暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico10-Aシュテルンベルクの騎士〜Perceval & Tristan〜
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救出・・・アカン。こちらに引っ張り込む時に気付かれる。どうすればええんや。ルシル君やったらもっと上手く作戦を立てられるんやろうか。でも今、ルシル君は居らへん、頼ることは出来ひん。それにこれからの事を考えれば、ルシル君に頼りっぱなしってゆうのもアカン。

「マイスターはやて・・・?」

「大丈夫やよ、リイン」

それからわたしら八神家とホンダ一尉や部隊員の人たちと救出作戦を話し合う。そう時間は使えへん。他の建物に狙撃ポイントを置いて、被疑者を狙撃する射撃魔導師とか、拘束魔法の練度の高い魔導師とか、万が一の突入に備えて話し合ってたところで、ガシャァァン、ってガラスが割れる音が轟いた。それと一緒に男性ひとりが飛び出してきた。

「あの人は・・・!」

わたしらが追ってた被疑者グループの1人やった。さらに同じ窓から「うわぁぁ!」数人の男性が吹っ飛ばされてきた。慌てて101部隊の隊員さん達が手錠を嵌めて拘束してく。わたしはシグナム達に合流するように思念通話で伝えて、オフィスビルの出入り口の奥に姿を現した人影に警戒。

「マイスターはやて・・・!」

「リイン、ユニゾンや!」

「はいですっ!」

リイン――リインフォース・ツヴァイは、ストレージデバイス・“夜天の書”の機能の1つとしての管制人格リインフォース・アインスとは違くて、人格型のユニゾンデバイスってゆう括りや。わたしとユニゾンすることでお互いの真価を発揮することが出来る。もちろん、アインスみたく単独戦闘も行える。とは言うても今はまだわたしの支援で精いっぱいやから、今のところは予定、やな。

「「ユニゾン・イン!」」

ユニゾンを終えて、わたしの内にリインの存在を感じながら“シュベルトクロイツ”を構えて、“夜天の書”を開く。ホンダ一尉や隊員さん達も身構えて、「――他人様が大事な話をしているのに騒ぐなんて礼儀がなってないぞ。初等部からもう1度通い直すのをお勧めする」そう気だるそうに独り言を呟いてる男の人を警戒。

「あ・・・!」

男の人がオフィスの出入口から堂々と出て来た。ワイシャツにジャボ(貴族が付けてるスカーフみたいなやつ)、スラックス、革靴ってゆう格好。わたしはその人の顔を見てビックリ。リインからも驚きの感情を感じる。

(ルシル君の大人バージョン、それにオーディンさんにそっくりや! とゆうことは、この人が・・・!)

その人の髪型はルシル君とおんなじ。顔立ちは、オーディンさんに比べて確実に男の人って感じやけど。髪色は茶色。瞳は青色や。数ヵ月前、シャルちゃん家で見せてもろた写真に写ってた。そう、名前は・・・

「これは管理局・陸士隊のみなさん、お勤めごくろうさまです! 誠に勝手ながら、聖王教会騎士団・銀薔薇騎士隊所属、パーシヴァル・フォン・シュ
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