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SAO編−白百合の刃−
SAO21-黒髪の少女
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んは恐怖だと感じるところが一つもない。ドウセツが怒るってことをわかっていながらも、からかうのは良い意味でも悪い意味でも質が悪い。
 つか、やっぱりセンリさん来ちゃったのね、エギルに教えてもらった情報屋がセンリさんだったのは嫌な予感がしたものの、いくらなんでも邪魔しに来るとは思わないし、指輪を買う場所を提供してもらっただけだから場所を特定して来ないだろうとは思っていたけど甘かったね。
 あーあ。センリさんのせいで台無しだ。

「キリカも手伝いなさいよ!」

 あれ? センリさんってそんなに足が速かったっけ? テンションによって速さが変わるスキルとかもっているのかな? いや、そんなわけないか。
 さて、いい雰囲気なのにドウセツとできなかったから……。

「了解!」

 ドウセツ側に加勢でもしましょうかな。
 気が付けば夕方になっていて、どれくらい時間が経ったかはわからない。
 でも、二人でセンリさんを追う時間と空間を忘れるくらいに楽しかったことは覚えていた。こんなことでも幸せだと感じるなら、私は嬉しく思える。
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