暁 〜小説投稿サイト〜
WATCH DOGS 〜in RIDER WORLD〜
PHASE 1 その男、ビジランテ
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ある
彼はこのシステムをハッキングして利用することで
犯罪や危険な取引を事前に探知して止めたり
依頼された人物を探したり、始末していた

「さて…後片付けをしないとな…[ガチャッ]

スマホをしまって周りを見回した時、
突然部屋の扉が開いた
驚き、とっさに振り返る

「よお、やってるかい?」

そこに現れたのは
普段から翔をサポートしている欧米系の男、
ジョルディであった

「お前か…驚かさないでくれ」
「わりぃわりぃ、にしてもやつら、
野球の試合中に取引とはねぇ…
確かにこんなとこに人は来ないだろうが…
楽しみを無駄にしてるな」
「また観戦してきたのか?」
「ああ、まあな」

ジョルディは屍体の一つに拾った銃を握らせ、そのまま
他の屍体を狙って
引き金を引かせた

「お見事」

弾が当たったのを確認すると、
そのまま銃と屍体を放置した

「何をしてる?」
「ギャング同士の抗争でこうなったかのように
演出してるだけさ。いつもやってることだろう?」
「なるほどな」




その場の整理が終わると、
ジョルディが話し始めた

「ところで今、上はどんな状況だと思う?」
「知るか、ずっとここにいたんだ
そんな話してないで、さっさと帰るぞ」
「待て待て慌てるな
現在時刻7:00、
今上は0-1で4回裏の1アウトランナー無し
まだまだ中盤だ」
「…それで?」
「警察を呼んだ」
「何ィ!?どうしてそんなことした!」
「まあ待て、何度も言うが慌てるな
おそらく今頃到着してるだろうよ」
「だろうな…」
「目的はこの状況を見せること
それに今混乱を起こせば
それに乗じて簡単に脱出出来る」
「混乱って…何する気だ?」
「お前のそれを使うんだよ」

ジョルディが、スマホを示す

「使ってどうする」
「そこは自分で考えてくれ
なんとかなるだろう」
「おい…」
「ま、たまにはこういう緊迫感も
いーじゃねーか
先に行ってるぜ
あとは頼む」

そう言ってジョルディは
部屋を出て行った

「おいおい…
混乱だって…?
そもそももう警察が来てるんだろ…?」

「チッ…
仕方ねぇ、いっちょおっ始めるか」

そう言って翔も
脱出を、目指して部屋を出た





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