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僕の周りには変わり種が多い
横浜騒乱編
第23話 剣の術
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いたりして流れも変わり始めて、少々話していたところ、空気を読んでいるのか天然なのかレオが、

「……それで、これからどうすんだ?」

「情報が欲しい。エリカも言ってたが、予想外に大規模で深刻な事態が進行しているようだ。行き当たりばったりでは泥沼にはまり込むかもしれない」

達也から情報がほしいと言えば、そこで雫が『VIP会議室』なるものの存在を言ったり、大抵の情報にアクセスできることや、そのための暗誦キーやアクセスコードを知っているというのには、あきれたものだが、この場合は非常にたすかるのだろう。

VIP会議室に向かっていき、入り込んで周囲の状態をモニターに受信した警察マップデータは、危険地帯を示す赤色が海から内陸部へ拡大しているのが見受けられたが、警察関係志望のレオや、身内や道場の弟子に警察関係者が多いエリカの反応が

「ひでぇな、こりゃ」

「何これ!」

なので、かなり悪いということは理解できた。そして地図をみての僕の考えは、

「やっぱり、ここに残るという選択肢はなさそうだね」

「そうだろうな。このビルは狙われているようだ」

そのあと幹比古のシェルターに向かうという方針が現実的というのと、達也のデモ機のデータは消しておきたいということで、まずは一高のデモ機がおいてあるステージ裏に向かうことにしたが、そこで十文字先輩に会った。

十文字先輩は、とっとと脱出しないのかということだったが、こちらは、一応はデモ機のデータ消去と、バラバラに行動するよりは良いかと思ってという、どうとでもとれる言葉を発したが、この際あまり細かいことは言われなかったが、服部会頭は

「しかし他の生徒はすでに地下通路へ向かったぞ」

「地下通路ではまずいのか?」

沢木先輩の言葉は、僕らがVIP会議室では地上を行くということにしたことで、地下通路ということで困惑な顔でもしていたのだろう。

話しているあいだに、すぐに地下通路では遭遇戦の可能性があることと、服部会頭と沢木先輩を地下通路を先導している中条会長のところへ行くように指示したのは十文字先輩だ。やはり判断力がある。

そして十文字先輩を先頭にして、ステージ裏に向かうと7人もの人がいた。そのうちの4人、七草先輩、渡辺先輩、桐原先輩、壬生先輩をみたのと、ここでVIP会議室でのマップを思い出して、春のブランシュの件と共通点が多いどころか、拡大再生産している感覚におちいっていた。

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