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僕の周りには変わり種が多い
横浜騒乱編
第22話 霊感
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いまいましそうな視線を感じていたが、それがなぜかなくなっていた。これはよくわからない。



運送業者は、手順がさだまっているのか、遅滞無く運びいれて、移動も順調で、会場で荷降ろしも手際が良いように見えた。あとはサポーターがOKをだしたので、往路の運送終了を生徒会のコードが入った携帯端末で、やりとりをして、また帰りにきてもらうことになっている。

会場には発表のサブである五十里先輩がいたというよりは、千代田先輩が、いちゃいちゃしたいために、早めに来たのが真実ではないかと思うが、シスコンブラコン兄妹に比べれば、甘い……甘くないというべきか? なので、すでに耐性ができつつあるのは、良いことなのか、悪いことなのか。

会場から運送業者がでていったら、帰りの立会いまで仕事は無いので、気乗りはしないが、名倉あかりに到着したことをメールで送った。メールの返信は1分とかからずに、『9:05分に喫茶室で』ともどってきた。朝一で何かがおこるという感触ではないのだろう。

こちらの到着が早かったので、その後はサポーターや警備のメンバーがぞくぞくと到着したり、エリカとレオが警備にまざりたいとか、千代田先輩を困らせるというハプニングに対して達也が対応したり、とあったがおおむね、いつものことといえよう。



僕は準備室も込んできたし、喫茶室ってどこだったかなぁ、と思ってうろうろしていると、発見したから準備室にもどる途中で、5月頃から達也の周囲の人物を監視している人物が、気配を薄くして一高の控え室の前に立っていた。その相手にばれてもかまわないから、まわりから見えないところへ一旦入って、気配をまわりになじませてから、その人物の斜め後ろにたって、何気なく控え室のほうを見ているふりをした。

とある20台半ばの女性が一高の控え室に近寄っていたところで、僕のそばにいる人物から微小ながら特徴のある電磁波を感じた。この電磁波を敏感に感じたのであろう。一高に控え室に向かっていた女性は、電磁波を発した場所へ気配のサーチをしたようだ。見向きもしなかったということは、特徴はつかんだということかな。

電磁波を発した人物は、そのことに気がつかずに携帯端末をとりだして、電磁波を発したと思われるカメラとつないで、

「やっぱり……エレクトロン・ソーサリス」

とつぶやいた。
僕はその言葉を聞いて、ここ数か月達也の周辺を視ていた人物として、言質がとれたということで、隠形をとき声をかけた。

「小野遥先生。ちょうどいいところにいました」

「えっ?……陸名くん、何かしら?」

悪いことをしている子どもが見つかったというかのように、一瞬驚いていたようだが、なんとか取り繕っているようだ。動揺が収まらないのはプシオンでまるわかりなので、成功しているとはいいがたい
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