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アカメが斬る!――悪を射抜く狩人――
掃除屋が射抜く! 4
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ていていないのだが…

「エスデス将軍だけでない、私よりも強いものなどいくらでもいる。そうあのライル将軍とかな…」

テンドウ将軍は含み笑いを浮かべる。

「ライル将軍ですか…彼はダメですな…何しろあのブドー大将軍の右腕ですからな」

ライル将軍とは若干二十歳にして将軍。
帝国でも秘蔵中の秘蔵の帝具に選ばれたエスデス将軍と並ぶ最強の将軍である。
彼の帝具は観たことある者は少なく謎めいている。
彼を一躍有名にしたのは東の異民族での征伐戦での一人で敵を撃退へ追いやったことは帝国では知らぬものはいないだろ。

「しかし、彼の帝具はエスデス将軍、ブドー大将軍と並ぶ最強と名高い帝具ですが?」

ブドー大将軍は帝国軍最高位将軍である。
彼は帝国最強と言っても過言ではないだろう。
彼の帝具は『雷神憤怒(らいじんふんぬ) アドラメレク』籠手型の帝具で籠手に仕込まれた鉄芯を利用して雷撃を操ることができる。威力が高く、雷撃を円状にして攻撃を防ぐなど攻防に優れている、最高位の帝具と言えるだろ…

「それはそうなのですが…やはり、あのカミナリジジィの息のかかってますね。警戒にこしたことはないでしょう」

そんなブドー大将軍とは犬猿の仲のオネスト大臣は呆れるように肩をすぐめる。

「そうですか…おっと…そう言えば昨日ナイトレイドに貴族の一家が後衛兵もろとも殺られました」

テンドウ将軍は思い出したかのようにナイトレイドについて話始める。

「あー…そうですか…どうでもいいですけど、しかしナイトレイドとなるとやはり話は別ですな…私の邪魔ばかりして腹が立ちますね。私に支援してくれる人がまた減ってしまうのですから」

『まったく』とオネスト大臣は髭を撫でる。

「しかし、今回はナイトレイドだけではありません…昨日だけで帝都で一件、各地で四件の暗殺されてます。おそらく最近ナイトレイド名を連ねる…」

「『ダストレスト』ですか…また厄介な連中が増えたものですね…」

オネスト大臣は呆れ顔でそう言った。
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