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日向の兎
1部
34話
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したのか教えて貰えるかな?」
「私がやった事か?なに、全員たった一つの事だけを極めるように助言し、道を示しただけだ。
人間、あらゆる技術を極めるには人一人の一生ではどうあっても足りない。千年生きられるような者がいるというのならば別だろうが、そんなものは人間ではない。
ならば、ただの人間である私達はたった一つの事に対して極めるべきだろう。あらゆる他を圧倒し、道理を叩き潰すような一を得るべきだ。
加えて、その経験は大抵他の技術にの有用に使えるからな。下手に他の物に手を出して中途半端な技術を身に付けるより数段効率がいい。
とはいえ、ネジとテンテンは兎も角、リーに関しては私は何もしていないがな。流石に剛拳に関しては畑違いなものでな」
「つまり、柔拳と忍具はあの二人をあそこまでしたのは君って事でいいのかな?」
「言ったはずだ、私は道を示しただけだとな」
私は手段と方法を提示するだけだ。選ぶのは何処ぞの誰かだ。それを栄光の架け橋とするか、滅亡への引き金とするかは私の知ったことではない。
「で、そんな君からサスケは一体どんな道を示したのかな?」
「私が教えたのは弱者の道、つまり相手が自分より勝っている場合の時の戦い方だ。
サスケはあの優秀さ故に強者として扱われる。だからこそ、王道とでも言うべき戦い方を皆教える。
だが、あれの倒そうという相手はサスケを上回る才を持ち、凄まじい研鑽を経た男だ。王道ではサスケに勝ち目などありはしない」
イタチは今のサスケの年齢で暗部入りしていたような男だ。実力のみで認められる暗部に入った事から察するに、イタチとサスケの才はイタチの方に軍配が上がるだろう。
加えて、サスケが今のイタチの実力に追いつくまでの間、イタチがあらゆる鍛錬を放棄してくれるかと言えばそれは無い。それどころか指名手配犯ということもあり修羅場を年柄年中渡り歩いているだろう。
場数も実力も劣るサスケがイタチを倒す方法などそう数ある訳ではない。
「だからこそ私が教えたのは……」
「ぎゃあああ!?」
試験場中にヨロイの絶叫が響き渡った。どうやらサスケがヨロイに関節技をかけると同時に、そのまま手首を苦無で切ったようだ。
あの出血量と噴き出し方から見るに動脈をやったな。となれば、すぐにヨロイの体は言うことを聞かなくなりサスケの勝利が決まるだろう。
「相手の長所を悉く潰すことだ」
その後、半ば錯乱状態のヨロイがサスケに殴り掛かったが、サスケはその拳をするりと避けて懐に潜り込んだ。そして、彼はそのままヨロイの無防備な胸目掛けて渾身の肘打ちを当て、心臓に衝撃を与えることによって動きを止める。
その隙を逃さず、彼は普段の動きからすればゆっくりではあるものの背後をとって、静かに首に掌を当ててチャクラを打ち込みヨロイの意識を刈
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