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とある星の力を使いし者
第152話
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とだけ相手をしてあげるわ。」

負ける気はしなかった。




路地を抜けて、周りを見渡すと上条とインデックスがあの天使に向かって走っているのが見えた。
すぐさま追いついて声をかける。

「お前ら。」

後ろから声をかけられたので上条は一瞬、ビクリと反応する。
しかし、声の主が麻生だと分かると少しだけほっとしている。

「きょうすけ、どうして此処に?」

走りながらインデックスは聞いてくる。

「あの天使を止めに来たんだ。
 さっき美琴に会ったんだが、あれはお前達の友達のようだが。」

「あれは風斬だ。」

「風斬だと?」

上条からその人物の名前を聞く。
風斬氷華。
九月一日に上条とインデックスが友達になった少女だ。
麻生も少しだけ話をした事がある。
彼女の正体はAIM拡散力場の集合体。
この学園都市の能力者達が無意識に発せられるAIM拡散力場が集合した現象だ。
それを思い出して、あの風斬がどうして天使のようになったのか分かる。

打ち止め(ラストオーダー)を攫ったのはこの為か。
 ミサカネットワークを利用してAIM拡散力場そのものを制御して、人工的に天使を召喚した。)

苛立ったような舌打ちをする。
アレイスター=クロウリー。
この事態を引き起こした原因はおそらくそいつのせいだろう。
認識を改めていると、上条が聞いてくる。

「何か分かったのか?」

「ああ、大体はな。
 難しい説明は省くか、風斬がああなったいる『核』がある。
 その『核』に適切な治療を施せば風斬は元に戻る筈だ。」

「ひょうかは助かるんだね!」

少し嬉しそうな顔をする。
逆に上条の表情は曇っていた。

「でも、ヴェントがいる。
 あいつは風斬を見てもの凄くキレていた。
 多分、目標の俺を後回しにして風斬を殺しに行くはずだ。」

それを聞いたインデックスの表情も一気に曇る。
そんな中、麻生は言う。

「俺はヴェントを倒しに行く。」

「でも、その『核』についてはどうするんだよ。」

「それはお前とインデックスで行け。」

「でも、どうやって止めるかは全然分からないぞ。」

ふむ、と呟いて麻生は携帯を取り出す。
ある人物に電話をかけると今まで繋がらなかったのに今になって繋がった。

「ちょっ!?
 この状況で電話をかけてくる普通!!」

繋がった事に内心驚きつつも、これで問題ないなと考える。
おそらく黒ずくめたちと戦闘しながら電話に出ているのだろう。
電話越しから銃声音とそれを弾く金属音が鳴り響いている。
律儀だな、と感心して言った。

「美琴、これからあれを止めに行く。
 だが、あの馬鹿とシスターは何も知らなくてな。
 ア
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