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ファントム・バレット編 〜守り人たち〜
怪人vs怪人
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 村 東方面

「なんだ!?こいつのスピードは!!」

リンは思わず叫んでいた。ソロの、凄まじい速度に驚いたからだ。

自身の速度よりも、さらに上だ。

「なぁ・・・君たちは、俺を覚えておいてくれるか?」

「俺を・・・覚えておいて・・・いや、無理か。『彼女』も覚えていてはくれなかった・・・」

「・・・何を言ってるんだろうな。俺は」

一時的にソロは止まり、『ベルト』にカードを挿入する。

「すまないな・・・任務だ。『彼女』を元に戻せるかもしれないからな」

「リン下がれ、俺が・・・殺る」

ダインスレーヴを構えると、ソロはじりっと後ろに下がった。

「ショッカーの遺産・・・sorrowが持っているはずのものを、なぜ君が・・・?」

「貰ったんだよ・・・あいつから!!」

《戦乱剣》上位剣技スキル《鬼神抜刀》。

鞘を叩き付けようと動くが、ソロは跳んでそれを避ける。

「まだだぜっ・・・!!」

刀身の斬撃がヒット。さらに鞘と刀身の二撃。

「くっつ・・・」

「次だ!!」

今度はリンが前に出る。

「おぅりゃあああああ!!」

フォトンブラッドの加速。一撃、二撃と次々にぶち込んでいく。

ボロボロになったソロ。痛いじゃないか。ただ一言言ったソロは、吠えた。

「《メモリーブレイカー》を使ってるのに、ここまでのダメージ・・・だけどね」

「俺も負けられないんだ・・・よぉっ!!!」

ビキビキと。骨格が変異し、皮膚も強靭に。

「グオオオオオオオン!!!!!」

ねぇ・・・見てないよね。醜い姿を見られたら、彼女に見られたら、怒られちゃうから。

救えなかった彼女。生きている、彼女。元に戻ることを、ただ信じて。

漆黒の巨人が、二人の前に立ちはだかった。


 村 南方面

「ライトさん!しっかり!」

ユキは思わず叫んでいた。ライトはユウキを相手にしていた。

クウガ同士でぶつかり合う。しかし、破壊の衝動はブラックアイのほうが勝っている。

「ユウ、キ・・・」

「いい加減にしろ、ハート!!」

「うるさいなぁ・・・とっても楽しいじゃん、愛する者が闘いあうってさあっ!!」

左手を器用に動かし、右腕のグラインドブレードを振り回している。

「アンファング!!ピリオド!!」

ピリオドを逆手に持ち、古代文字障壁を操作してブレードを受け止める。

「ねぇ、sorrow。喧嘩した後の仲直りって、とても素敵なことじゃない?」

「・・・!!まさかっ!!」

叫んだ時には、倒れたライトに向って糸が発射されていた。

「させるかぁああああああっ!!」

タキオンを使って全力で糸にぶつかった。

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