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有栖キャロの小学校物語
第11話 ボードゲームの筈ですが何かが違う………
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あの後エローシュ君達に言われて、エリオ君とルーちゃんと合流した私は、秘密基地へと向かいました。

秘密基地についてはちゃんと夏穂ちゃんと真白ちゃんに教えました。
その時、エローシュ君と佐助君は夏穂ちゃんにボコボコされてましたけど………


「一体何するのかしら……」
「でも僕、結構楽しみなんだよな……」

エリオ君は楽しみみたいです。
だけど私は、4人の様子を見る限り何か嫌な予感がするんですけど……



「来たな3人共……」

部屋に入ってみるとエローシュ君を含めた4人が机を囲んで座っていました。
その雰囲気は何故か重いです……

「取り敢えず座ってくれ」

そう言われて空いている席に座ります。
一番奥がエローシュ君。時計回りで私、夏穂ちゃん、佐助君、ルーちゃん、エリオ君、夏穂ちゃんという順番です。

「それじゃあ始めるか……」

そう言ってエローシュ君は後ろから何か大きな箱を取り出しました。
それを机の上に置きます。

「これは………?」

大きな箱でボードゲームの様な物です。
横には可愛いたぬきのデザインがあります。

「これはカードを使った、ちょっとしたボードゲームだ……」

イマイチ分かってない顔をしていた私とエリオ君、ルーちゃんにエローシュ君が続けて説明してくれました。

「ルールは普通にコマを進めて、マスの通りにしていく。15ターン目に借金の人は罰ゲームって内容だな。他、細かいルールはその時に教えるから」

「それはどういう……」

「先ずは俺からで時計回りに回していこう」

エローシュ君に邪魔され、ルーちゃんは不機嫌。
でもそんな様子を見た夏穂ちゃんがツッコミません。

何か今日おかしいです………



「それじゃあ始めようか……」

何ともおかしい雰囲気で、人生ゲームがスタートしました……

「それじゃあ先ずは俺がルーレットを回すな」

そう言ってエローシュ君はルーレットを回します。
出た目は………4です。

「おっ、カードマスか、ラッキー」

そう言って山になっているカードから一枚引きました。

「カードマスって?」
「ああ、今説明する。このゲームにはカードマスがあって、それぞれ罠、イベント、アイテムがあるんだ。罠は主に他プレイヤーの妨害、イベントは必ずやらなくてはいけない命令事があるんだ。アイテムは言葉通りだな」

罠ですか………
でも私は見ました。


『イベント』の言葉が出たとき、真白ちゃんの顔が青くなったのを………


「今回俺の引いたカードはイベントじゃない。まあ罠かアイテムかは教えないけどな。次はキャロちゃんだな」
「あっ、はい。では………」

私はルーレットを回しました
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