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ボスとジョルノの幻想訪問記
主人公の資格 そのB
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ボスとジョルノの幻想訪問記20

 あらすじ

 博麗霊夢の弾幕とスタンド攻撃を交い潜り、ラッシュを叩き込んだジョルノ。だが、有効打には一歩及ばずすぐに体勢を立て直した霊夢に人質を取られてしまう。
 だがその人質は運の悪いことに、髪型と服装を変えた藤原妹紅。
 人質作戦の死亡フラグを伝説的な早さで達成した霊夢だったが・・・・・・?

*   *   *

 ボスとジョルノの幻想訪問記 第20話

 主人公の資格B

 『スパイスガール』の全力のラッシュを目一杯喰らった霊夢はそのまま吹っ飛ばされ背後にあった果物店に突っ込んでいく。

 ガッシャアアアン!!

 大きな音を立ててゴロゴロとリンゴやミカンが転がり、様々な果物が店の中に散乱した。また、霊夢が突っ込んだ所は西瓜が置いてあったようで、霊夢は衝撃で砕けた西瓜の汁にまみれていた。

「・・・・・・ぐ、・・・・・・なんつー・・・・・・パワーよ・・・・・・」

 起きあがろうとするが腕に力が入らないのだ。意識も朦朧としていた。

「あんた、博麗霊夢じゃあねぇでか! なぁーに人ん店突っ込んでだか!? あんたこの果物どうすっとね!?」

 果物店の奥から店主のおっさんが現れる。大激怒だ。まぁ当然だろう。

「・・・・・・金なら払うわ・・・・・・。だから少し黙ってなさい」

 霊夢は全く動じず懐から数枚の金貨を取り出して地面に捨てた。店主はその態度にますます憤るが彼女は無視。そんな一般人の相手をする暇など今の彼女には皆無なのだ。

「『レッド・ホット・チリ・ペッパー』・・・・・・」

 と、霊夢は別の金貨を取り出し――――。

 がりんッ!

「な、何食ってんだァァーーーーっ?!?」

 何と金貨を口の中に入れて咀嚼し始めたのだ! もちろん、人間の顎で金を砕けるわけがない。霊夢は『スタンド』を発動させ砕かせていた!

「う、ぐ、おぇええええッ!!」

 当然、金属を噛むと人間には異常な不快感が襲ってくる。霊夢は嗚咽を漏らしながら次々と金、銀、銅と手持ちの小銭を咀嚼していった。

「・・・・・・何をしている」

 と、霊夢の目の前に立っていたのはジョルノ・ジョバァーナと藤原妹紅だった。

「それ以上・・・・・・変な動きをするんじゃあない。今すぐそれを吐き出すんだ」

 二人ともスタンドを出して彼女を睨みつける。全身から血を流し、汚い果物の汁まみれになり、その上嗚咽を漏らしながら金属を喰い続ける霊夢に不快感を露わにしていた。

「・・・・・・ふ、ふふ、おぇ・・・・・・ぐぎ、がり、・・・・・・う」

 だが霊夢はその手を止めることはない。不気味な音を漏らしながら涙を流してお金を食べていた。

 ジョルノは霊夢
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