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101番目の舶ィ語
第四話。超えてしまった境界線……
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に入った……。

______ああ……そうか……。


「……あれだね」

「あれのようですね」

「え? どれ?」

自分では気づいていないようので、俺はソレを指差した。

「胸」

「……あっ」

ようやく彼女にも、伝わったようだ。
______そう、おそらく。
一心不乱に村を撮影していた音央は、体の『一部』が柵を超えてしまっていたんだ。

だから、音央も俺や一之江と『同時に村に入った人』として認識されてしまい、異世界に紛れ込んだ、というわけだ。
慌てて気づいた音央は、自分の胸を抱き締めるみたいに庇ったが、もう遅い。

どうやら彼女も、俺達と一緒に______。

『富士蔵村』に入ってしまったのだから。

その胸……一之江にはない『弩級戦艦』のせいで……。

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