暁 〜小説投稿サイト〜
『ある転生者の奮闘記』
TURN18
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話






「………被害は巡洋艦一大破と駆逐艦一沈没………完勝に近いな」

 聯合艦隊旗艦長門の長官室で東郷長官は秋山参謀長からの報告を聞いていた。

「それに敵艦隊は全滅しています」

「………海軍は馬鹿の謀によって一人の優秀な提督を手放したわけだな」


 聯合艦隊は今、日本星域を過ぎて北京星域に再び侵攻しようとしていた。

 ハワイ星域の防衛には山本無限大将の巡洋艦を主力にした第二艦隊が駐留をしてガメリカを牽制していた。

 北京星域に侵攻しようとしているのは東郷長官の第一艦隊、南雲圭子中将の第四艦隊、小沢祀梨中将の第一航空艦隊、柴神様の第七艦隊の四個艦隊である。

 また、拡大して占領したインドカレー星域にはの山下陸軍長官の陸軍艦隊、ラスシャラ、キャシー、マリー・ブリテン、有馬大佐、角田大佐の艦隊が駐留してエイリスに目を光らせていた。

『東郷長官、間もなく北京星域にワープアウトします』

 オペレーターが二人にそう伝えてきた。

「ではもう一度北京星域を占領するか」

「はい」

 東郷長官の言葉に秋山参謀長は頷いた。

 そして聯合艦隊は北京星域をあっという間に再占領をした。

 東郷長官は柴神様の艦隊を守備にして、続いて南京モン、ア・バオワ重慶に最近侵攻してこれらの星域を再占領したのであった。





―――惑星大阪、日本橋―――

「雪風、あのゲーム買って」

「はいはい。これがええんやな?」

「うん。ポケットモンタリアンの新作が出てるの」

 俺の確認の言葉に理亞の長女である美琴が答える。

 ポケットモンタリアンはまぁ………ポケモンとよく似てるゲームやな。

 あぁ、俺は今、理亞から少しやけど休暇を貰って(元の艦隊を全滅+セシルをランスから守った褒美)、理亞の子ども達と日本橋に来ていた。

「ねぇ雪風」

「どうしたんや?」

「同人誌って何なの?」

「は?」

「こないだ、お父さんとお母さんが日本橋で同人誌を買ったって言ってたの。同人誌って何?」

「………桜、同人誌はまだ桜には早いな」

 俺は次女の桜に言う。

「そうなの?」

「あぁ、桜が高校生になったなら見ても大丈夫や」

 高校生でもあかんけどな。

「ふ〜ん、分かった。高校生まで我慢する」

「そうか、桜は偉いな」

「エヘヘヘ」

 桜が照れる。

 ………てかあの二人、子ども達の前で同人誌とか言うなよ。

「雪風、俺CD欲しいよ」

「よっしゃ。ちゃんと買いに行ったるからな。まずは美琴や桜達から順番や。さて、次は由真やな。由真は何が欲しいんや?」

「うんとねぇ………妹ッ!!」

 三
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ