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琉装
第五章
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「プレゼントか?」
「それとも愛の告白か?」
「俺国仲涼子さんならいいな」
 光は笑って自分が好きな女優さんの名前を出した。
「あの人こっちの出身だしな」
「ああ、沖縄のな」
「あの人好きなんだよ」
「けれどあの人結婚したぜ」
「そういえばそうか」
「ここは国仲さんみたいな人にしとけ」
「そうだな」
 光は大助のあえて真面目に言った言葉に頷いた、そしてその言葉に女の子達がお約束の様に突っ込みを入れた。
「愛の告白じゃないわよ」
「誰もそういうことしないから」
「そのことはがっかりしてね」
「さっきのステーキとは逆にね」
「じゃあ何なんだよ」 
 光はやや目を座らせて女の子達に問い返した。
「一体」
「だからすぐにわかるから」
「ちょっと待ってね」
「食器なおしてからね」
「それからちょっとね」
 待てというのだ、そしてだった。
 とりあえず男子は食器をなおしてから待つことにした、そして。
 男組は暫く部屋の中で手持ち無沙汰だった、光は首を傾げさせつつ大助に対して何があるのかという顔で問うた。
「何があるんだろうな」
「さあな、ただ告白じゃないしな」
「それは断言してきたな」
「向こうもな」
「じゃあ何かだな」
「別にお仕置きとか説教でもないだろ」
 大助は悪い事態は否定した。
「そんなのじゃな」
「違うか」
「それだともっと怒ってる雰囲気だからな」
「違うか」
「違う違う、だからな」
「だから、何だ?」
「別に心配しなくてもいいだろ」
 これから起こることについてというのだ。
「まあ落ち着いて待っていような」
「そうしたらいいか」
「風呂も入ったし飯も食った」
「やることやったからか」
「どうせ後は歯を磨いて部屋の中で猥談して寝るだけだったんだ」
 修学旅行の夜のイベントだ、歯を磨かなくては後で虫歯になるからこのことも絶対に忘れてはならないのだ。
「それならな」
「その前にイベントがあってもか」
「いいだろ」
「そういうことか」
「ああ、それじゃあな」
 こう話してだ、二人も他の男組もだ。
 女の子達を待つことにした、そしてやっとだった。
 その女の子達が戻って来た、その彼女達を見てだった。男組は思わず驚きの声をあげた。
「えっ、おい」
「そう来たのかよ」
「何だよそれ」
「何処で買ったんだよ」
 見ればどの娘もだった。
 胴衣と下裾を内側に着たうえで細い帯を胸の前で締めている。そして広い袖口には長い丈の服を羽織っている。頭を髷にしていて長いかんざしを後ろから前に挿入させてそれで髷を止めている。着物に似ている様で全く違うその服は沖縄の蝶や花を赤や青、黄色の服にあしらっており南国の自然をカラフルに演出させている。
 その服を見てだ、大助が言
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