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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第四十二話 イミテーションの叛逆−紅−
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ないわよ! サイクロン!」
「『ティポバキューム!』」

 エリーゼか、助かった!

 突風をティポが吸っている間にミュゼの射程に入る。

 骸殻限定発動、5秒間! これで、決める!!

「く……ッ」
「一迅――裂ッ双ッ!!」
「きゃあああああああああああッッ!」
「ミュゼ!」

 倒れるミュゼの向こう側。ミラが〈次元刀〉のエネルギーチャージを止めて、抜いた〈次元刀〉を携え吼えながら向かってくる。
 何故よりによって今。前はジュード以外の仲間がやられても来なかっただろうが!

 限定解除とはいえ骸殻の再使用まではタイムラグがある。ミラと切り結ぶまで猶予はまだ数秒あると計算しての使用だったのに。
 戦略が狂った。一度下がって……


 ガッキイィィィィィ……ン!


 上から降ってきたモノが、ミラが揮い上げていた〈次元刀〉を踏みつけて軌道を逸らした。

 ……こんな、ことが。私は夢でも見ているのか?

 ミラの突進を阻んだ少女たちが、バックステップでこちら側に来る。
 後ろからアルヴィンたちが駆けつける軽快な足音。だが、目の前のモノに釘付けで。

 プラチナクローク姿のフェイリオと、フェイリオを横抱きにした、骸殻を纏ったユースティア。

 死んだと覚悟を決めてさえいた娘たちが、いたんだから。
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