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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第18話 一寸先は?
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思い出した。まわりでおこなっていたマナーらしきマネで、右手をさしだし

「1曲、お相手願えませんか」

「こちらこそ、お願いします」

一応あっていたみたいだ。その後は、滝川との踊りでは、足を踏まないようにだけ気をつけて、適当に合わせてみた。滝川とのダンスが終わったところで、

「もう少し、まわりも気にしながら練習したら、きっとうまくなるわよ」

「どうもでした」

こっちが微妙な返答をかえしたら、それで満足したのか、別な1科生の生徒のところへ行って何かを話している。確か入賞していた奴だから、似たようなことを話しているのだろう。

そんなことを思っていたら、お偉いさんと話した時の合間に、話をした三高の女子生徒に話かけられた。

「もしかしたら。手持ち無沙汰なのかしら」

「あっ、先ほどは途中でお偉いさんがきたから、話せなくてごめん」

「いいの、いいの。ところで、本当に誰も相手がいなかったら、どう?」

「……あわせる程度しかできませんが、1曲、お相手願えませんか」

「こちらこそ、お願いします」

1曲踊って、皆が踊っている中央から離れたところで、手を離したので、お別れの挨拶かなと思ったら、

「折角だから、もう少しお話しましょう」

「うーん。いいけれど、僕は2科生だよ」

良感情で聞いてくるのはわかっているが、遠距離恋愛はわかれやすいとも聞いているから、一高の1科生が最初みたいに見下していた時と同じようなら、とっとと1人になる方がいいと思っていたが、返ってきた反応は、

「一高で2科生というと、三高の普通科と同じってことよね。それで九校戦にでて1位をとったり、操弾射撃大会で準優勝したりって、すごいじゃない」

「そうかもしれないけれど」

こういう反応は、想定外だった。

「私も操弾射撃部だから、多分、秋の新人戦には出られると思うの。そこで会えるかしら」

「多分ね」

アルバイトの方で怪我とかしなければという条件付だけど、そこまで危険なのは無いだろう。春の風邪ひきの原因になった妖狐以外では、そういうことも実質は無かったし。また、そのことを告げることも無いだろう。

「ところで、質問していい?」

「答えられる範囲ならね」

「一条くんの砲撃魔法にたいして、古式のエリア魔法をわざと揺らしていた?」

へー、録画画像を見て、とんちんかんな解説があったけれど、美月でもこれはわかっていなかった。それなのに、気が付いている。どこまで気が付いたか興味をもって、

「実はそうだけど、他には何かある?」

「あー、やっぱり。私の感覚の錯覚かと思ったけれど、そうなんだ。他にはっていうと、最初のスピード・シューティングで古式のエリア魔法をつかっていたのって、あ
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