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鎮守府にガンダム(擬き)が配備されました。
第2部
第1話 恋敵の恋敵による恋敵の為の会議
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8月25日
鹿島第1024鎮守府 港内
エインヘリアル艦隊旗艦 リンドヴルム


「いたっ、いでででででッ……??」
「珍しいわね、兄さんが筋肉痛だなんて」
「ああっ、骨は軋むし全身動かねぇとは……いってぇッ??」
「バーサークヘリオンの過重力機動が仇になったな。
あんなバケモノに乗ってこれで済んだのが奇跡だな」
「おもしれぇな〜〜、ほれほれ」
「や、やめろラリーッ?? 身体を突くなヴァスッ??」

リンドヴルムの提督執務室。
と言う名の一葉の私室で、旧知の親友達がジャレあっている。
いや、一方的なイジメだ。
そうに違いない。

事の起こりは四国を過ぎた辺りで身体が変調をきたした為だ。
夕呼の話ではバーサークヘリオンの過重力機動で全身が痛めつけられた為に、筋肉や骨、関節にダメージが蓄積され、重度の筋肉痛や関節痛を併発しているとか。
夕呼は呆れ顔で痛み止めを放り投げながら帰って行き、ラトロワ、まりも、ラリーの3人が見舞いとは名ばかりのイジメに興じているのだ。
後で覚えとけよこいつら……。

「ま、バーサークヘリオンは封印だな。
お前でこれじゃあ、他の奴が乗ったら内臓破裂じゃ済まんだろうし……」
「そうね……兄さんでこれじゃ死人が出るわね……」
「カズハでこれではバーサークヘリオンの開発は中止しかあるまい。
あんな殺人マシンには間違っても乗りたくはない」
「お前等俺をなんだと思ってやがるッ??」
「変態」
「怪物」
「未来の旦那様……きゃっ///」
「畜生ッ?? 神は死んだッ??」

俺の絶叫を他所に、にやけ顏で身体を突きまくる3人に殺意が湧いたのは言うまでもない。


???


一方その頃
鹿島鎮守府 艦娘寮棟

「と言う訳で緊急会議を開きます」
「加賀、いきなり過ぎて状況が読めんのだが」

鹿島鎮守府の中央棟に隣接する艦娘達が生活する二階建ての洋館、艦娘寮棟。
その二階の一角にある空母組の区画の一室に、駆逐艦から戦艦まで、様々な艦娘達が集まっていた。
部屋の主である正規空母、加賀の呼び掛けに戸惑いの声を上げる戦艦長門以下数名が同意するように頷いた。

事の起こりは、加賀を含めたリンドヴルムと護衛艦隊が四国を通過した辺り。
加賀が鹿島鎮守府からの電文を伝える為にリンドヴルムへ乗り込んだ時だった。


『一葉君、話が………』
『テートクーッ?? 遊ボ〜〜ッ??』
『おわッ?? ちょっ、お前なぁッ?? 執務中は止めろって言っただろうが??』
『話が……』
『提督、少シ良いデスか?』
『ああ、大和か。
ヲ級はとりあえず離れろッ?? ……で?』
『実ハ提督の艦隊とノ演習デ少し……』
『…話…が………』
『ん?加賀姉さん、何か用?』
『………
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