66章 信也と竜太郎と美結と裕子の4人で食事
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ピンク色のワインカクテルに酔いながら、魅力的な笑みで、落合裕子がそういう。
「ありがとう、裕子ちゃん、こちらこそ、また、よろしくお願いします!」
ほろ酔いの信也は、照れながらそういった。
信也は、裕子の色っぽい笑みと、大きな胸のふくらみを見ながら、
・・・ひょっとしたら、うまい酒飲んで、美女を前にして、これ以上の男の幸せはないのかも?・・・
などと、ぼんやりと思う。
「いやいや、おれたちのやっていることは、すべてビジネスにつなげているわけで、そんなに、
偉いわけじゃないんですよ。ただ、おれは、お金持ちがするような、道楽ごとが嫌いなだけです。
絵画の収集をするとか、何か高いものを買っては、パティーを開催して、それを自慢したりする、
そんな見栄や権威を振りかざすことが、好きじゃないと言いますか、バカバカしだけなんですよ。
あっはっは」
竜太郎は、そういって、わらった。
「そんな竜さんだから、おれなんかと、仲よくしてくれるってわけですね。あっはっは」
信也はそういって、わらうと、竜太郎も大笑いをして、美結も裕子も、声を出してわらった。
「竜さん、しん(信)ちゃん、それでも、若い人を援助してあげる、
ユニオン・ロックは、素晴らしいことだと思うわ。ギターとかピアノとかドラムとか、
好きだけど、お金がなくてできない若い人を応援してあげるんですもの!感動的な事業ですわ!」
「ありがとう、若い人には夢を持ってもらいたい気持ちもあるけど、
そんな若い人たちの才能を開花させて、それをビジネスにつなげて、お金を稼ごういうわけだから、
決して、偉いことしているわけじゃないんだよね。あっははは」
「でも、竜さん、お金なしじゃ、今の世の中、何もできないんだから、お金儲けを考えるのは、
正解だよ。お金がなければ、正義も貫けないよね。それにしても、竜さん、
ここのお店の料理おいしいですよね。今度から、ここで飲みましょう、竜さん、あっはは」
「ほんと、竜さん、ここの、お料理、おいしいわ!ね、裕子さん」
「うん、ホント、おいしいわ!ワインもおいしいし。また、連れてきてください!竜さん、しんちゃん!」
そういって、信也は、きれいな心が、素直にあらわれている、裕子の美しい笑顔を見ながら、
・・・裕子ちゃんに、恋するようなことになれば、ヤバいよな、それだけは・・・とか思うのだった。
≪つづく≫ --- 66章 おわり ---
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