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僕の周りには変わり種が多い
九校戦編
第15話 破壊と交代と下準備
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、レオ、そして美月までもがミーティング・ルームの前にいた。

「なんで、ここにいるんだ?」

「ミキが、呼ばれたから」

きわめて簡潔だが、それだけでこの3人が興味津々で、幹比古についてきたのだろうと、予想はできる。こっちも単純に呼び出されただけなので、理由は聞いていないということで、ミーティング・ルームに入ったら、そこからモノリス・コード出場の説得が始まった。幹比古に対するものを、説得と言えるのだったらだが。

僕のほうは、技術スタッフの達也が出場するのに、出場種目で1種目しかでていない競技選手として残っている中で、実技の成績がトップと言われてしまったら、断われる理由などない。っていうか、先に達也が出場することが決まっているのだから、この人選には達也が絡んでいるのは間違いなさそうだ。

モノリス・コードに出場することが決まったら、今後の段取りを説明するという名目で、達也の部屋に行くと、外でまっていたレオ達がついてくるのも、もはや必然といえよう。

「ミッキー、チョッとは落ち着いたら」

「僕の名前は幹比古だ」

ミッキーは初めて聞く愛称だが、これで落ち着いたのか、そわそわとして立っていた幹比古がベッドに座った。僕からは、

「なあ、達也。今日のミラージ・バットの結果で、新人戦総合3位は決定しているはずだが、七草生徒会長たちは、これを勝てと言ってるのか?」

「勝って優勝」

「はい? 優勝ってことは……まともにやったら、三高には勝てないぞ」

「あくまで希望で、三高には負けてもしかたが無いとのことだ」

「とは言っても負けてもいいつもりで出るのなら、他の試合でもゆるむ可能性があるぞ」

「だから、これから三高にも勝てる作戦をたてるのに、少し質問がしたい」

そこから、達也から各自への質問だ。僕にはどこまで術をだせるのかということで、師匠に電話をしたが出ないので、メールをした。その間に幹比古の

「吉田家の術式には無駄が多くて、そのせいで僕は魔法が思うように使えないって」

「ああ」

エリカは吉田家と近いだけあって驚きもひとしおだが、レオや美月も驚いている。円明流合気術の場合は、古式魔法にも合理性を求めていったから、術式を単純化していって、隠密性に関しては、マルチタスクで隠密させる魔法を行なうだけだから、マルチキャストを使えることが、古式魔法をCADで使う上には必須という風になっている。普通の古式魔法師との違いが、表れているところなんだろう。

他にも話はあったが、師匠からはその間にメールの返信があって、十師族の一条が相手なら、全部だして勝てって、本当に合気術の師匠なのかと思う返答があった。そこから、作戦を聞いていたレオは、達也のことを

「立派な『悪知恵』だな」

同感で
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