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もしチー外伝 苗っち、最悪の修行に挑むの巻
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――申公豹(しんこうひょう)


「はは、は……」
「……なーお」

そこにいた7名は、旧スーパー宝貝所持者(申公豹を除く)全員だった。

いや、どうやってこれに勝てと?

「イヤァァァーーーー!!た、助けっ助けてお兄ちゃん!!お願い!!無理!これ無理な奴!!」
「ま……まーーーお!!」
『ライオンは我が子を千尋の谷に突き落とす……自力で乗り越えてみせよ!お主の能力とぽんずの能力なら理論上やってやれぬことはない!!』
「鬼!悪魔!邪魔外道の眷属ぅ〜〜〜!!」


その後の戦いは凄惨を極めた。

開幕と同時に聞仲の禁鞭によって吹き飛ばされ2人とも仲良く即死。
立ち上がったところに趙公明の金蛟剪が繰り出した七色の龍によって即死。
なんとかそれを逃げようとした先には通天教主の六魂幡に拘束されて即死。
更に元始天尊の盤古旛、重力千倍によってブラックホールに閉じ込められて即死。
なんとかそれを躱して立ち向かったところ妲己の傾世元禳に阻まれ衝撃波で即死。
その隙にダラダラしてた太上老君を倒そうとしたら怒られて太極図戦闘形態で即死。
ついでに暇になった申公豹の雷公鞭が飛んできて不意を突かれて即死。

そしてまる3日終わりのないデスルーラに挑み続けた二人だったが、結局は元始天尊と通天教主をどうにかこうにか倒す以上の進展がなく、流石にこれ以上はヤバイと思った伏羲が救出するまで続いたという。

この後一週間の間、苗はトラウマから伏羲の身体に抱き着いて離れない状態が続き、逆にぽんずはこんな修行をやらせた伏羲に暫く敵意をおさめてくれなかったという。

「ところで師叔は何でこんなことやらせたんさ?」
「他の仙道に弟子を甘やかし過ぎだって言われてのう……一応は四宝剣とぽんずの助力を使えば突破できると踏んだのだが、その辺も含めて再修業だな」
「苗ちゃんが可哀想ッス……というか本当に申公豹さんにも勝ち目あったんスか?」
「あやつは幻であってもあの世界が茶番だと気付いておる。適当に相手をしてやれば勝手に帰るよ」

え?これ、最早リリなのじゃなくて封神演義?細かい事は気にするな!
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