暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
『栄光』の・・・・
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響鬼は修行をしていた。

現在の時刻は午後三時。すでに修行を開始してから5時間以上が経過している。

そんな中、リーファが暗い顔をして歩いて来る。

「おい、娘さん!何やって・・・」

響鬼は振り返ったリーファを見て慌てた。

泣いていたのだ。慌てふためく響鬼を横目に、リーファは口を開いた。

「響鬼さん・・・私・・・失恋しちゃった」

平静を取り戻した響鬼は、リーファの顔を見て察した。

(よほど大きい人だったんだな・・・)

「そうか・・・だけどな、俺の経験談から言えることが一つだけある」

「まぁ、ちょいとした昔話も含めるが・・・聞いてくれるか?」

「・・・はい」

近くにあったベンチに二人は腰かけた。

「俺なぁ、中学生の時にいじめにあってたんだ」

リーファは驚いた。響鬼がいじめに合う様な男だとは思わなかったからだ。

「あ、ごめん。言い方が悪かった。俺の友達がいじめられてたんだ」

「・・・で、でも、響鬼さんだから、助けたんですよね」

響鬼は少し悲しい顔をして笑った。

「助けられなかった。いや、助けなかったの間違いだな」

またリーファは驚いた。

「怖かったんだ・・・自分が虐められるのが。それで友達を見捨てちまった」

「友達はその後、転校してどっか行っちまった。俺は友達を失った」

「それが悔しくて、鬼になったんだ」

「そんなことが・・・」

「で、俺から言えることは一つ。俺は友達を失った。でもな、生きていくって事は、失うばかりじゃないぜ?問題はそこから先だ。それからどう生きていくかが問題だぜ?じゃっ、俺戻るから」

そう言って響鬼は宿の中へ入って行った。

「リーファさーん・・・そろそろ・・・・」

キリトとユキが走ってくる。

涙をぬぐったリーファは、ともに世界樹へと向かう。





 世界樹 愛の次元部屋

「ようやく帰って来れたと思ったら・・・・」

「なんじゃこりゃあアアアアアア!!!」

クライは思わず叫んだ。

なぜなら、オークがもぐもぐと食べ物を口へと放り込んでいたのだ。

「おい、愛!これどういう・・・」

「クライのバカヤロー!!」

酒瓶を口につけ、一気に飲み干した愛は酒瓶をクライの頭部へと叩きつけた。

「うぼぅあ!ダメだコイツ、使い物になんねぇ!!じゃあ、ライクは?おいライ・・・」

こたつのある方へ向かうと、ライクは血みどろになってぐったりとしている。

「おい!?」

駆け寄ってライクを持ち上げると、液体の正体に気付いた。

「トマトくせぇ!ケチャップじゃねぇか!!」

「ねーちゃんが・・・にーちゃんがここ出てからなんか知らないけ
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