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日向の兎
1部
27話
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のだな。




「ヒジリ、終わった?」
「ん?ああ、終わったぞ……リーは?」
「サスケ君とちょっと遊んで、表蓮華使いかけてガイ先生と茶番中」
そうか……まぁいい。
「テンテン、ネジ、これを今すぐ暗記しろ。それで一次試験はそれで通る」
私は二人に今しがた解き終えた物を手渡して、階下で語り合っているリーを連れ戻す。
そして、リーにの解答を手渡してから私達は本当の試験会場に向かう事にした。
「で、サスケはどうだった?」
「サスケ君ですか?そうですね……あの眼は確かに脅威ですが、まだ体が僕の動きについてこれないようです。ただ……」
「ただ?」
「眼では追えているだけあって、僕の動きを制するようにカウンターで待たれました。恐らく、あのままやり合ったなら相打ちになっていたでしょう」
あのままやり合ったなら……ふむ、重りを外せば勝てるという事か。確かにスピードだけで言えば中忍を超えかねない重り無しのリーの動きであれば、現状サスケに勝ち目はないな。
「だが、蓮華は途中まで決まったのだろう?」
「ええ……ただ、確実に決まるかどうかは微妙でした。最初の蹴りをガードされて、高度が十分とは言えませんでしたから」
「影舞葉まではいったのか?」
「一応は」
であれば、サスケはそこまでは覚えたな。彼ならばそこから自分の手で応用させる事もできるだろう。
試験会場に入ってまず気が付いたのは、ナルト以外の人柱力がいたという事だ。額当てから察するに砂隠れ……一尾の人柱力か。その班員はデカイ扇を持った女と傀儡使いの男か。
「おい、あんた」
私が一尾の人柱力を見ていると、後ろからサスケに声をかけられた。
「ん?なんだ、サスケ」
「あんたはあいつをどう見る?」
サスケは人柱力の方に視線をやる。
どう見ると言われても会話すらしたことがないのだがな……正直どう見ると言われても困る。だが、強いて言うならば背中の瓢箪の中身の事だろう。
「あくまで推測でしかないが、構わないか?」
「ああ」
「背中の瓢箪に入っている砂を私の弁財天と同じように操るのだろう。ただし動かす物質が砂という固体なので攻撃、防御では私の術より数段上。
加えてチャクラ量も並の忍者より遥かに多いので、途中で術が切れるという事もないだろう。
倒すのであれば短期決戦、それもこちらの動きを読まれる前に即死させるというのが最適か」
「ず、随分、具体的だな……じゃあ、あんたと比べてどっちが強い?」
「……具体的な情報が少ないのでなんとも言えんが、同じくらいだろうな。ただし向こうが形振り構わない状態になれば私に勝ち目はない」
「形振り構わない状態?それは……」
「そろそろ試験開始だ。続きはまた今度だ」
サスケには悪いが実際そろそろ時間なので、私は指定された
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