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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
自ら望んで哀しみを背負った男
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「おい、お前。そこのお前だよ」

ユキの心の中で話しかけてくる、長髪の女性。ユキは、その人を知っていた。

「なんですか、義経さん?」

女性、(よし)(つね)はつまらなそうな表情を作ると、こちらを見てくる。

「なんだ、知ってんのか。なら話ははy・・・・」

「主旨を話さないとわからないだろう、義経」

義経の背後の暗闇から現れた男。

「貴方は―――――――――。(おき)一也(かずや)。」

仮面ライダースーパー1。自ら望んでライダーになった男。

「すまないな。ユキ君。君の心の中に出てきてしまって」

「いいですよ、別に。それより、何の用ですか?」

「本郷先輩と、一文字先輩に会ったと聞いてね。思わず来てしまったんだ」

「はぁ・・・。そうですか」

「申し訳ないね。では、本題に入ろうか。君は、別世界の3人の先輩方の力を手に入れたんだよね」

はい。と、ユキは答えた。一也は微笑み、聞いてくる。

「ユキ君・・・君は死ぬとすれば何処に眠りたいと思う?」

唐突な問いに、ユキは首をかしげた。しかも笑顔で言ってきた。

義経が口を開く。

「無理だよ、一也。お前のようには、こいつはなれない。私側のような存在でありながら、命を殺めることができない奴には」

「僕は―――――――」

ユキは笑った。一也は笑みで問うてきた。

ならこちらも笑顔で返すのが礼儀だと思ったからだ。

「わかりませんよ。そんな事」

ぽかん、と口を開いて義経が言った。

「おまっ・・・。考えてそれかよ!?」

「だってそうじゃないですか。だって僕は理想の死を語れるほど、戦い抜いちゃいないんですから」

「戦い抜いたら――――――守り抜いたら、きっと答えが見つかる。そんな気がするんです」

ユキの答えに、一也は手を差し出した。

「その答えだよ、ユキ君。俺が求めていたのは」

一也は振り返り、着いてきたまえと言った。暗闇の中を歩む途中、一也は再び問うた。

「君は、自分の弱点は何か分かるかい?」

「長時間、闘えない事ですかね。一瞬の隙で相手を逃がすことがありそうです」

まぁ、できるだけ傷つけたくはないんですけど、と、ユキは付け足した。

「君は優しいな。その思いやりで、この技を習得できるかわからんが―――――」

一瞬で風景が変わった。暗闇は、梅の花と桜が散る場所に変わっている。

「見せよう。赤心少林拳の真髄を」

その構えは、不思議な型だった。構えをとると同時に、桜と梅の花が蛇の形を作る。

「一也さん!?」

蛇の頭は百以上。それらが一斉に襲い掛かる。そして―――――――――――。


蛇の頭は、一瞬で消し飛んだ。美し
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