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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico5彼方より蘇る破壊者〜Ancient Metallic Disaster〜
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、降ろしてくれ」

全ての感覚を取り戻せたことでフィレスに降ろしてもらい周囲を確認。ヴィータやサブナック一佐の無事の姿をしっかりと視認する。そして「なんだ、あれは・・・!?」巨人へと目をやり、その光景に目を疑った。

――氷柱弾雨(セリオン・エクサラシオン)――

氷で出来た全高10m級の六角柱6本が巨人へと降り注ぎ、巨人を押し潰した。我々の攻撃を受けてよろけることさえしなかった巨人がいとも容易く湖面に伏せられた。フィレスが「あの魔法でさえも傷が付かないんですけどね」嘆息した。

「知っているのか? そもそもあの魔法は・・・まさか、セレスか!?」

「・・・カローラ家には、古代ベルカ式の魔法とデバイス以外にも、また別の魔法が代々受け継がれているんです。それが・・・」

「あの氷結系の魔法というわけか・・・!」

「はい。まぁ、強力な分、負担も代償も大きいですけど。・・・そろそろ私も参戦しないと。シグナムさんはもう少し休んでいてください」

そう言ってフィレスが巨人と戦うセレス達の元へと飛んで行った。そして、セレスと同じ氷の六角柱を8本と創り出して落下させ、起き上がろうとしていた巨人をまた押し潰した。

――制圧せし氷狼(インバシオン・ローボ)――

――氷星の大賛歌(カンシオン・デ・コンヘラシオン)――

遠目でハッキリとは見えないが、フィレスが狼を無数に放って巨人に突撃させ、セレスが砲撃を放ったのは判った。続けて首都航空隊員が砲撃を撃っていくが、カローラ姉妹のように通用することなく弾かれている・・・ようだ。巨人もカローラ姉妹を標的にして、負けじと十指から砲撃を放つ。

『シグナム! 手伝わなくていいのかよ!』

『あ、ああ!』

ヴィータの思念通話に頷き返し、カローラ姉妹の援護に向かうことを決意。“レヴァンティン”の柄を握り直し、2人と巨人の元へとヴィータと共に向かう。

「(シュツルムファルケンでの狙撃なら、少しは通ってくれるはずだ)・・・っ!?」

「っ!? なんだか知んねぇけどやべぇ!」

とんでもなく強大な魔力反応、そして濃い殺気。それらが巨人の頭上にある雲の奥から放たれてきた。私はすぐさま『フィレス、セレス、首都航空隊各員、その場から離れろぉぉぉーーー!』思念通話を巨人と戦闘中のカローラ姉妹や隊員たちに通す。

――轟風暴波――

そしてそれは起こった。上空から湖面へと向かって途轍もなく強大な爆風が吹いた。離脱を始めていたカローラ姉妹や首都航空隊を吹き飛ばし、そして・・・我々も吹き飛ばした。


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