暁 〜小説投稿サイト〜
『心詩』
『茉莉花』

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此処に来るのは
何度目だろう
これが最後

温かかった貴女の躰
冷たい墓石になり
よく響く澄んだ声
もう二度と響かない
もう二度と呼ばれない
僕の名を優しく呼ぶ
貴女の美しい声
大好きだった

貴女の好きな
茉莉をたむけて
貴女をキツく抱き締め
別れを告げた

無機質な貴女と
本当の決別...
ありがとう
何度言っても
言い切れない

止まらない涙
貴女の匂いが離れない
茉莉の強い匂い
僕を締め付ける

貴女ではなく
僕が逝けば良かった
止まりそうもない涙
こんな感情
今 初めて知った



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