暁 〜小説投稿サイト〜
東方大冒録
命蓮寺にいくことになる(18禁目指したけどだめそう)。
[1/8]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
暗基がサテラカノンを盛大にぶっ放した後。

「ったく……。こいつら元に戻したら覚えてろよ……!!」

暗基は顔を真っ赤にしながら、祈祷棒と八卦炉を拾ってカバンの中に放り込んだ。そして顔にも「ちくしょう」のひらがな5文字が見えそうな雰囲気を出しながらカバンを背負う。それをすぐ傍で見ていた咲夜はというと。

(……ふふっ、意外と可愛げあるじゃない)

1人、先ほどまで見ることがなかった一面を見ることができ、そしてそれを可愛いと思ってしまい、ホッコリとしていた。そのホッコリとした顔を見てしまった暗基はツッコミを入れずにはいられなくなった。

「……、なんだよその顔は……。そんな生暖かい目をこっちに向けないでくれよ……」
「生暖かい目……。そんな顔してるかしら?」
「してるよ! すげぇよ今! とっても健気なちっちゃい子供を見てるような顔をしてるよお前!! すげぇバカにされた気分だよ!!?」
「そ、そんなつもりはないわよ!? 大げさにものを言わないで!!」
「いや、大げさじゃねぇよほんとそんな顔してた」
「むっ……!!」

暗基の言葉を聞いて、咲夜は顔をしかめた。その表情の可愛さに対して少しドキッとしてしまったのは内緒にしておこうと固く心に決めた暗基であった。

「それはそうと、咲夜はなんで来たんだ? 紅魔館での仕事はどうした?」

暗基はなぜ紅魔館の住み込みメイドである咲夜がここまで来たのか、大体予想はついていたが聞いてみた。

「お嬢様の命令でね。この異変を解決するまで帰ってくるなと言われたわ」
「あぁ、なるほどな。で、本音は?」
「私も役に立ちたい。それだけよ。実際命令は受けたけどね。紅魔館も助けてもらったし」
「おおー、心強い」

レミリアの命令というのは建前で、咲夜もこの異変を解決したいという気持ちがあったようだ。暗基は仲間が増えることはとてもありがたいと思っていたので、素直に心強いと伝え、手を差し出す。

「じゃあ、これからよろしくな、咲夜」
「えぇ。よろしく頼むわ」

それに答え、握手を交わす咲夜。こうして、完全で瀟洒なメイド・十六夜咲夜が仲間に加わった。

「それじゃ、早速出発しましょうか」
「そうだな。咲夜、とりあえずここから一番近い場所ってどこだ?」
「人里ね。もう夜も遅いし、ひとまずそこを目指しましょう」
「あいよ。道案内頼めるか?」
「分かったわ。ついてきて」

一行は人里へと向けて足を進めた。
























「……」
「……」

暗基と咲夜は、とある一点をにらみつけていた。その先には、

「あ、あの……」

紫がスキマから顔を出していたのだ。顔を出したと同時に不機嫌
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ