暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
85話:防衛、ホテル・アグスタ
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なんで俺はここで待たされてるんだ?」


 到着しシャマルから箱を受け取るや否や、はやては俺に「居眠りのバツとして待ってて」なんて言って、なのは達三人はさっさとどこかへ行ってしまった。
 まぁ取りあえずフォワード四人を固めておくのは得策ではないので、一応バラバラに配備しておく。んで、俺ははやての命令通り待機しているのだが……


「いつまで待たせる気だ…?」
「男の子がそんなんじゃ、ダメなんやない? 女の子の着替えに文句言うなんて、常識外やで」


 そう言って後ろからやってきたのは、どうやらはやてのようだ。そう思って振り返ると、薄い水色のドレスに黒いチョーカーを付けた、はやてがいた。しかも髪は後ろ髪をアップにし、少しうなじが見える感じだ。


「どや? 少しは見直したやろ?」


 そう言ってぐるっと目の前で一回転するはやて。あ〜、その言葉がなければ少しは見直したのにな〜。とは言わないでおこう。……うん、


「『馬子にも衣装』ならぬ、『狸にも衣装』だな」
「だから狸言うな! 女の子に狸なんて、失礼すぎるやろ!」


 おぉ、本気で怒ってきた。これはマズい、非常に。取りあえず落ち着いてもらおう。


「すまんすまん、悪かったよ。似合ってるからさ」
「……ほんまに?」
「ほんとほんと、超似合ってる」


 笑顔でそう言うが、はやては後ろを向いて何かぶつくさ言い始めた。なんだよ、ほんとに似合ってると思っていたのに……


「それで? 後の二人は?」
「ん? なのはちゃんとフェイトちゃんは、なんかドレス着慣れなてなかったみたいでな、シャマルが手伝うてくれとるけど、もうちょいかかりそうや」
「そうなのか? というか、お前は着慣れてるのか?」
「色んな場所行ったり、上の人とコネを作るのに少しな? でも私だって誰かの手伝いがあった方がいいんやけど…」


 そんなものだろうか。女物のドレスとか、あんまり詳しくないからよくわからないけどな……
 男ならこういう時スーツだし、そういう事を感じた事はなかったな。


「それで? 俺はいつまで待っていればいいんだ?」
「ん〜? 二人が来るまで、や」


 あ〜、そうなるのか……


「はぁ…どれだけ待てばいいんだよ…」
「えぇやんか、待つのは嫌いじゃないやろ?」
「まぁ待つ事自体はな? でもこれから任務なんだから―――」


「お待たせーー!」
「ごめんね、時間かかっちゃった」


 はやてと話していると、今度は横からなのはとフェイトの声が聞こえてきた。はやてと同時にその方向へ向くと、一部赤で他がピンクのドレスと、青紫に近い色のドレスを着こなしている二人の姿があった。


「二人共、お疲れや。シャマ
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