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剣の世界で拳を振るう
サラマンダー
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「何だこれ…」

現在橋の上の中間部。
洞窟を抜けた先にあるこの橋を渡ろうとして、行く手を阻む形で出現した壁に、
俺達は足止めを喰らっていた。
羽出せば行けるんじゃね?と思ったが、どうやら飛行禁止エリアらしい。

「無理だよキリト君。
これを出した術者を倒さないと消えない」

「おいでなすったぜ」

俺は後ろに振り返りながら言った。
その先からは赤い外装のプレイヤー20人程が此方へと向かって走ってきている。

「つけられてたの?」

「サーチャーは潰したんだけどなぁ…」

もしかしてあれ一匹だけじゃなかったのか?

サラマンダー達は前、中、後衛に配置に着き、前衛はシールドを構えて壁を作った。

「やるしか無いな」

キリトは剣を抜いて構える。

「ダメだよあの人数には太刀打ち出来ない!
一度やられて、それからまたここにこれば良いじゃない!」

「駄目だ!俺達には時間が残されてないんだ!
それにな、リーファ。
俺が死ぬまで、パーティーは一人も死なせはしない!」

そう言って走り出すキリト。

「リーファ。回復補助に徹してくれると助かる。
俺はまだ呪文を知らないから使いようもない」

ウンディーネなのに回復出来ないとか、絶対他のプレイヤーから罵倒されるに違いない。
駄目ディーネとか?

「キリトはこの際好きにさせる。
俺はあの盾持ちを飛び越えて後衛を潰す。
リーファはキリトの回復を頼む」

「わ、分かった!」

「っしゃ!」

俺は飛び出し、キリトの横を通りすぎる。
盾持ちを飛び越えて向こう側へと着地する。

「ぐぅお!?」

急に飛んできた火の玉に俺は直撃し、盾持ちに激突する。

「くっ!結構痛ぇな!っとぉ!」

再び飛んできた火の玉を横に跳んで回避。
当たった火の玉は一発なのにHPは半分を切っている。

「男ならガチンコで来いやぁ!」

俺は飛び交う火の玉を避けながら走り、中衛の回復役の場所へとたどり着く。

「せぇあぁ!」

俺はボディブローわー指揮取りにお見舞いし、続いてその近くにいたプレイヤーを川に投げ込む。
思った通り、川にはモンスターがいるようで、川に落ちたプレイヤーは一瞬で炎になった。

「おおおおおおおお!」

「キリトも頑張ってンなぁ!」

キリトの怒号の叫びをBGMにしながら、残りの回復役を潰していく。
そして飛んでくる火の玉。

「砂糖の百倍甘えよ!」

俺は飛んできた火の玉をぶん殴り、弾くようにして受け流した。
火の玉は盾持ちの一人に辺り、壁を崩してしまう。

「キリトォ!」

「オーライ!」

キリトと俺は走り出し、盾持ちを無視して後衛との距離を積めた。


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