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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第二百一話    『ヴォルフ・イェーガーの真の目的』
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「オジキ! オジキーーー!!」
「そんな………おじ様……」
「隊長ッ! くっ………」
「ジグルド提督………」

戦闘を中断してロボ、セイラ、凰華、ティーダ………他にも生き残っていたブリューナク隊の魔導師達がゼストの腕の中で息絶えているジグルドを見て涙を流していた。
そんな中で機動六課は全員集結して交渉をしたいというヴォルフ・イェーガーと向かい合っていた。
セイバーにランサー、アーチャー、アサシンはヴォルフの命令なのか戦闘は中止している。
しかし唯一いまだにモリアの体から生み出された黒い獣は数を増やしていっている。
もう数えるのがばからしく思えるほどに増えているので厄介だ。

「………シホちゃん。三提督達は志貴とアルクェイドが確保したからもう安心してええよ」
「ありがとう、はやて。でも、こいつらは一体………」

そこにふとあの四日間の記憶を覚えているアルトリア、ランサー、ライダーはシホと士郎に言う。

「シホ、それにシロウ。思い出してください。あの四日間の出来事を………あなたならば覚えがあるでしょう?」
「ッ! そうか、アヴェンジャーの無限の残骸達!」

そう、今も際限なく増殖し続けている黒い獣はあのアヴェンジャーとうり二つの姿をしていたのだ。
姿はおぼろげながらもその鋭い爪で何度も戦ったのをシホと士郎は忘れない。

「それによー………そこのヴォルフ・イェーガーがなんか知ってんじゃねーのか?」

ランサーの言葉にシホは再度ヴォルフ・イェーガーに問いかけようとする。

「………ヴォルフ・イェーガー。聞くわよ? あの黒い獣はなに………?」
「………なに。疑似的に作り出した聖杯のカケラを埋め込んで暴走させたなれの果てだよ」

こともなげにヴォルフはそう言う。

「聖杯、聖杯………か。とことん私達は聖杯とは縁があるのね」
「そのようですね、シホ」

ユニゾンを解除していたアルトリアがシホの隣でそう話す。
そしてヴォルフ・イェーガーがある提案をしてくる。

「さて、それではシホ・E・S・高町よ。私のもとへと着いてきてもらえないか?」
「なんであなたに着いていく必要があるのか事情を説明してちょうだい?」
「私はお前に渡したいものがある。そのためにはどんな非道な行いでもしよう。………そう、この黒い獣をミッドチルダ中で暴れさせるとかな」
『なっ!?』

それに全員は驚愕する。
するとヴォルフ・イェーガーはこの黒い獣を制御できるというのかという話になってくる。

「胡散臭いな。お前がこれを全部制御できているとでもいうのか?」

士郎がそう言う。だがヴォルフは「フッ……」と笑みを浮かべて右手をすっと上げる。
そして士郎を指さす。
士郎は何を行うのかと思った次の瞬間には黒い
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