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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
052 暗がりでの躍動
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から教わったルーンを紡ぎ、その魔法をシャルルの遺品に向けて使う。

「……っ!?」

ジョゼフの頭の中にシャルルの慟哭している姿が──普段ジョゼフに見せていた清廉潔白な姿とは正反対なシャルルの姿が、まるで映画の様に映し出される。

「……俺も泣けたのだな。……嗚呼、満足だ」

ジョゼフはそのシャルルの醜態を見ていると、不意に涙を流していた自分に気が付く。……ジョゼフの中は、既に先程才人に揶揄された様な空虚≠ナは無かった。ジョゼフの心は満たされた…。充たされた…。溜飲が下がったとも云える。

……シャルルの全ての記憶≠見終えたジョゼフの顔は大層晴れ晴れとしていて、先日までジョゼフを支配していた狂気は既に消えていてた。

SIDE END

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

SIDE 平賀 才人

「……っと、サンキュー。ドライグ」

<構わんさ。……逆に相棒はもう少し、鎧≠使うべきだ。……あちらの方が力≠フ象徴たる≪赤龍皇帝(オレ)≫らしいからな>

「……じゃあドライグの云う通り、次の影≠使ってでの修行は鎧≠使ってでもするか」

ジョゼフの精神世界からトリステイン魔法学院に割り振られた自室に戻った後、外套≠解除してドライグに一言礼を言う。……ドライグから鎧≠使うように≠ニ、約束を取り付けられるが、それはご愛敬。

閑話休題。

……ちなみに態々ジョゼフの精神世界に行った理由は、この前──スレイプニィルの舞踏会の時にタバサと、オルレアン夫人を救うと約束した代わりに交わした契約の事に関わる。

簡単に纏めると、以下の様な内容になった。

・サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガは、オルレアン公爵夫人を如何なる手段を以てでもその症状を治す。

・サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガはジョゼフ・ド・ガリアにシャルル・ド・オルレアンの死亡事故に関する是非を問い、シャルロット・エレーヌ・オルレアンにその結果を伝える。

・シャルロット・エレーヌ・オルレアンはジョゼフ・ド・ガリアに、上記の結果に拘わらず復讐する事をサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガが禁ずる。もしこの項がシャルロット・エレーヌ・オルレアンの意思によって破られた場合、シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガより、如何なる罰則を拒否する事が出来ない。

・シャルロット・エレーヌ・オルレアンは、オルレアン公爵夫人が快復したのを確認した時を以て、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの私用の部下となる。尚、その任期はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの一存とする。

「さて…と、約束通りタバサに報告しに行こうか」

簡単に≠フ説明のはずが多少長くなってしま
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