暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
050 スレイプニィルの武踏会 その2
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続かなかった。

――「……やっぱり魔法人形(アルヴィー)≠セったか…。……俺が長々と口上述べつつ挑発している理由を察するべきだったな。……ルイズ、縄を切るからちょっとジッとしててくれ」

サイトはそう言うと、宣言通り私の拘束をテキパキと外していく。

「お待たせ、ルイズ」

「ありがとう、サイ──」

……目にあてがわれていた布を外され、サイトの顔を見たら一気に緊張の糸が解れた。……どうやらついでと云わんばかりに腰も抜けてしまったらしくて、サイトに寄り掛かってしまった。

「っと。……大丈夫か?」

「……あっ──」

サイトに身を預けていると急に、包む様に抱き締められる。……そこで漸く自分の身体がカタカタ、と震えている事に気が付いた。……続けて目から涙が1つ2つと零れてきて、擦っても擦っても止まらなくなる。

「……あれ…? なんで、涙が止まらないの?」

「……ルイズ、もう大丈夫だ。……恐かったな」

サイトのその一言で私の堪えていた、恐怖と安堵がごちゃごちゃになっている名状しがたい感情が爆発した。……それから数分、みっともなくもサイトの胸の中で泣き続けるのだった。

SIDE END
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