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大統領の日常
本編
第二話 怖い人
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西暦2114年4月16日
大統領執務室 ペルシャ―ル・ミースト


さぁ!みんな今日もゆっくり決済のお仕事だよ!ゆっくり過労死していってね!

「閣下。はしゃいでないでさっさと終わらせてください。既に1時間半経ってるんですから。」
といわれてもねぇ、1メートルもの厚みのある書類が4束もあったら誰でも現実逃避したくなるだろ。
「なりません!現実逃避する余裕があったら決済の一つでもしてください!」

と、いま自分に注意をしたのは副官?秘書?のティレーナさんだ。
この国で俺が唯一頭が上がらない(というか反抗すると殺される)お方だ。
俺って、大統領だよな・・・?

そんな会話をしているとノックの音が聞こえた。
なんだこんな真昼間に俺は今忙しいのだ(大嘘)あとにしてk・・・

「これはこれはハイドリッヒ長官、なにか御用でしょうか?なんなりとお申し付けくださいませ」

さっきの言葉は前言撤回だ。この国で頭の上がらない奴がもうひとりいた。
目の前にいるハイドリッヒだ。こいつを怒らせると武装親衛隊(SS)を連れてきて粛清されかねん。気をつけなければ。

「今日は閣下に着任のご挨拶に参りました」
そうか武装親衛隊の着任の挨拶か。
「そうかご苦労だった。そろそろ昼食の時間だ、一緒にどうだね?」
まずはコイツのご機嫌を取らなければ、後々楽になる。
「いえ、私は武装親衛隊の各部隊長と会議を行わなければなりませんので。申し訳ありませんが、またの機会に」
「そ、そうか。そっちもいぞがしいのだな。じゃあまた今度にするとしよう」
「はい、申し訳ありません。それでは私はこれで、失礼させていただきます」
「うむしっかりと食事は取れよ。仕事も大事だが、自分の体も大事にな」
「はっ、ご心配にはお呼びません。では」

ハイドリッヒが出て行った。
ふう奴の相手は疲れるな、手汗がびっしょりだ。さて決済の続きでもするか。

えーと何なに?士官学校の講義に俺に参加して欲しいだと?( `・ω・) ウーム…まあいいだろう。こう見えても俺は准将まで行ってる身だしな。ある程度の事なら教えられるだろう。(ただし学校での順位はお察し)
OKのハンコを押して決済済みの箱に入れる。
次はなんだ?妊娠したから子供産むまで休まして欲しいと、まあこれもいいだろう。そこまで俺も鬼畜じゃない。・・・ん?まてよ。交代要員も結婚しているってことは、この人が妊娠したらまた交代要員を配属しなきゃならないのか?いや、結婚してるからといって子供が生まれると決まったわけじゃないだろう。深く考えすぎだ。てかリア充○ね!
リア充○ねの思いを込めてOKのハンコを押すと決済済みの箱に放り込んだ。
さて次はっと・・・武装親衛隊からだと?まさか反乱分子殺すために予算くれとかじゃない
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