暁 〜小説投稿サイト〜
イリス 〜罪火に朽ちる花と虹〜
Interview6 End meets Start U
「一緒なら何もこわくないね」
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けたのに、ルドガーはいないし、ナイトの役目は取られるし」

 ――エルとイリスについては、「見学中に仲良くなった子」と「テロから助けてくれた人」とアルヴィンには紹介してある。
 アルヴィンが握手しようとしたが、イリスはその手を握り返すことはなかった。


「元アルクノアなんて言うからですよ」『信用ガタ落ち〜』
「さっきのことか? ウソつきたくねえんだよ、もう」
「だからって……もうっ」

 嘘をつきたくないというアルヴィンの決意は尊重したいが、そのせいでアルヴィンが悪党に見られるのは嫌だ。
 エリーゼは悶々とした気分で、アルヴィンを追い抜いて先に歩いて行った。

 ――それが悪手だと知るのは、廊下の角を曲がってからだった。

 廊下の先に待ち構えていたのは、アルクノアの重装兵。黒匣(ジン)兵器のエネルギーチャージは完了していた。
 つまり、エリーゼは恰好の的だった。

「エリーゼッ!!」

 後ろを向く。アルヴィンが飛び出し、エリーゼを掴み寄せる。そして、自身の腕の中に隠す――

 電磁砲が炸裂する音がしてから、エリーゼとアルヴィンは元いた廊下の角に転がった。

「アル、ヴィン?」
「はっ…ケガ、ねえか…エリー…づっ…」

 どうして自分はアルヴィンに押し倒されているのだろう? どうしてアルヴィンの呼吸はこんなに苦しげなのだろう? どうして床に血が広がっていくのだろう? どうして、どうして、どうして――

「わたし、は、大丈夫、です。でも、アル……」
「…じゃ、いいか…わり…ここまで、だ…」

 エリーゼの体にかかるアルヴィンの重みが急に増した。

『アルヴィン! アルヴィン! 起きろバホー! 死ぬなー!』

 死ぬ? アルヴィンが――死んだ?

 ふいにエリーゼの上からアルヴィンがどいた。エリーゼは頬を引き攣らせながらも笑った。
 やはりアルヴィンは死んでなどいなかった。ウソツキはキライだと前に言ったのに、こんな嘘をつくなんてあんまりだ。ちょっと泣きそうだったんだと怒ってやらないと。

 希望を胸に起き上がったエリーゼが見たものは。
 ボロ布のように触手にぶら下げられ、目から光を失ったアルヴィンの死体だった。

「あ、あ、ああ…っ」『ヤダー! ヤダよー! 何でー! うわ〜〜〜〜ん!!』

 触手が彼だったモノをゆっくり下ろす。エリーゼは彼の骸に縋って泣いた。

「エ、エリーゼ…」
「エル、今は」
『おい! ここにも生き残りがいたぞ!』

 アルクノア。テロリスト。人殺しの集団。彼をエリーゼから奪った奴ら。

(許せない。許せない。絶対に許さない!)

 エリーゼは泣き濡れた目に憤怒を燃やして身を翻し、人生最速で術を編み上げた。

「『リベー
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