暁 〜小説投稿サイト〜
日向の兎
1部
26話
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こちらに来た。今回の任務でネジはそれほど消費しなかったようで、袋にはそれほど中身がないようだ。
もっとも私達の班で忍具を使うのはテンテンが主で、逃げる相手を仕留めるときに私が使う程度だ。それ以外は使うとしてもネジが精々牽制に使う程度で、リーに至っては全く使わない。それ故にテンテンの出費だけが一つ飛び抜けているというのが現状だ。
具体的に言うとネジの経費とテンテンの経費はざっと桁が二つ程違う、冗談でなく実際に違うのだから笑えない。
ちなみに私の物は全て回収しているので、起爆札のような使い切りの物で無い限り経費は増えない。ので、任務終了後はテンテンは一人算盤を弾くことになっているのであった。
「はぁ……こんな時、私も体術が使えればって思うわ。なんでこの年で算盤弾いたりしなきゃなんないの」
「柔拳ならいつでも教えてやるぞ?」
「スプラッタ趣味は無いから遠慮させてもらうわ。それとあなたに教えてもらうとなると命が幾つあっても足りそうにないし」
失敬な、死にはしない程度に加減はするぞ。






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