まず始めに
[1/2]
[1]次 最後 [2]次話
簡単な世界観の説明
世界は数億年に一度ずつ、滅亡と再生を繰り返してきた。
神々は何度も『人間』を創り、そしてその強大や欲に失望しては一人の人間に《チカラ》を授け、世界を滅ぼさせた。
何千回、何万回と再生を繰り返したころ、想定外の出来事が起こった。
即ち、チカラを授けられた人間___《終末核》の反逆。
『人間、なぜチカラを使わない?約束の刻は既に過ぎた。さっさと世界を終わらせるのだ。』
「お断りですねぇ、こんな面白いチカラ、みすみす手放す訳ないでしょう?」
『何を言っている、誰にチカラを授かったか忘れたか。』
「なら奪えばいい、ワタシにチカラを授けた事を後悔するのなら、奪い返せばいい。幾らでも応じてやろう、小心者共が。」
当然、神々は怒り狂った。
ありとあらゆる力を使い、《核》を殺しにかかる。
だが、《核》はチカラを保ち過ぎた。
殺害はことごとく失敗に終わり、それどころか《核》は神を喰らっていった。
そして喰らえば喰らうほど、《核》のチカラは増大してゆく。
ある時、《終末核》は思いついた。
「ああ、そうだ。ワタシの欠片を人間達に分け与えよう。きっと面白くなる。」
《核》は自らのチカラの欠片を、一つの宝玉として天に打ち上げた。
その宝玉は天に到達するとその身を砕き、赤い雲となって地球を覆った。
雲からは常に雲と同じ赤色の雨が降り注ぎ、その雨は全ての物質を透過して全ての人間の脳に入り込み、チカラを植え付けた。
DNAにまで刻み込まれたその力は《深創》と呼ばれ、全てが唯一無二のチカラとして人間の生に侵入していった。
「さあ、精々退屈にならないような劇をワタシに見せてくれ。」
《終末核》は嗤う。
馬鹿にするように嗤う。
最早《核》を止められる者は、神々の中でさえ居なかった。
だが神々が許しても、世界がそれを許さなかった。
深創のチカラで無理矢理に回らされる地球。
寿命を過ぎているにも関わらず、自らの利益の為だけに生き長らえさせられる太陽。
世界は、自らの意思で廻すチカラを失ってしまったのだのだ。
《終末核》は、遂に世界の怒りを買った。
それぞれがチカラを集結させ、創られたのは一つの核。
《終末核》に対抗する力、《創造核》。
その力は地球に飛来し、一人の人間に取り憑いた。
その人間は
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ