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アビリティ・ロスト・ワールド設定資料集
まず始めに
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簡単な世界観の説明



 世界は数億年に一度ずつ、滅亡と再生を繰り返してきた。
 神々は何度も『人間』を創り、そしてその強大や欲に失望しては一人の人間に《チカラ》を授け、世界を滅ぼさせた。

 何千回、何万回と再生を繰り返したころ、想定外の出来事が起こった。

 即ち、チカラを授けられた人間___《終末核(イゼレクタ・コア)》の反逆。






『人間、なぜチカラを使わない?約束の刻は既に過ぎた。さっさと世界を終わらせるのだ。』

「お断りですねぇ、こんな面白いチカラ、みすみす手放す訳ないでしょう?」

『何を言っている、誰にチカラを授かったか忘れたか。』

「なら奪えばいい、ワタシにチカラを授けた事を後悔するのなら、奪い返せばいい。幾らでも応じてやろう、小心者共が。」






 当然、神々は怒り狂った。

 ありとあらゆる力を使い、《(コア)》を殺しにかかる。

 だが、《(コア)》はチカラを保ち過ぎた。

 殺害はことごとく失敗に終わり、それどころか《(コア)》は神を喰らっていった。

 そして喰らえば喰らうほど、《(コア)》のチカラは増大してゆく。

 ある時、《終末核(イゼレクタ・コア)》は思いついた。


「ああ、そうだ。ワタシの欠片を人間達に分け与えよう。きっと面白くなる。」


 《(コア)》は自らのチカラの欠片を、一つの宝玉として天に打ち上げた。

 その宝玉は天に到達するとその身を砕き、赤い雲となって地球を覆った。

 雲からは常に雲と同じ赤色の雨が降り注ぎ、その雨は全ての物質を透過して全ての人間の脳に入り込み、チカラを植え付けた。

 DNAにまで刻み込まれたその力は《深創》と呼ばれ、全てが唯一無二のチカラとして人間の生に侵入していった。


「さあ、精々退屈にならないような劇をワタシに見せてくれ。」


 《終末核(イゼレクタ・コア)》は嗤う。
 馬鹿にするように嗤う。

 最早《(コア)》を止められる者は、神々の中でさえ居なかった。



 だが神々が許しても、世界がそれを許さなかった。

 深創のチカラで無理矢理に回らされる地球。
 寿命を過ぎているにも関わらず、自らの利益の為だけに生き長らえさせられる太陽。

 世界は、自らの意思で廻すチカラを失ってしまったのだのだ。

 《終末核(イゼレクタ・コア)》は、遂に世界の怒りを買った。

 それぞれがチカラを集結させ、創られたのは一つの核。

 《終末核(イゼレクタ・コア)》に対抗する力、《創造核(リガレスト・コア)》。

 その力は地球に飛来し、一人の人間に取り憑いた。

 その人間は
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