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【短編】遊戯王ARC-V −舞網市、激闘につき−
−Six Samurai vs Ninja−
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進化形! アクション――』

「――デュエル!」

アイLP4000
ケンジLP4000

『先攻はアクションフィールドの効果により、先に手札を五枚引いた方だぁ!』

 急遽発せられたニコ・スマイリーの声に、急ぎ二人はガンマンの早撃ちの如くカードを引く。普段ならば、デュエルディスクが先攻や後攻を決定してくれるが、このアクションフィールドに限っては例外だ。

「……拙者のターン」

 先に五枚の手札を引き抜いたのはアイ。格好だけでなく、口調までも侍のように時代がかった喋り方で話しだした。先攻のドローは不可なので、アイは五枚の手札を眺めて行動を起こす。

「拙者はまず、永続魔法《六武の門》を発動!」

 アイの永続魔法を発動する宣言とともに、西部劇の舞台に、新たな建造物である巨大な門が後攻となったケンジの前に出現する。発動されたカードは永続魔法《六武の門》――アイのデッキである【六武衆】の強力なサポートカードであり、アクションデュエルにおいてはそれだけに留まらない。

『おーっとこれは……ケンジ選手の前に《六武の門》が発動され、ケンジ選手は身動きが取れない!』

「その通り」

 アイの狙いはニコ・スマイリーの言う通り。巨大な門がケンジを遮ることにより、彼はそちらの方面にアクションカードを取りに行く事は出来ない。移動範囲が狭まるということは、アクションデュエルにおいて致命的な負担となる。

「さらに《六武衆−イロウ》を召喚!」

 自身と同じ侍の格好をしたモンスター《六武衆−イロウ》を召喚し、イロウとともにジャンプをすることでアイは《六武の門》の上に乗る。今のアイと同じようにモンスターと協力して《六武の門》を乗り越えようとすれば、イロウの長剣で切り裂かれてしまうことだろう。

「そして《六武衆−イロウ》が召喚に成功した時、《六武の門》にカウンターが2つ乗る!」

 もちろんアクションの妨害だけではなく、本来の永続魔法としての役割を果たす。六武衆の召喚に成功したことによりカウンターが2つ乗り、その効果を最大限発揮できるようにチャージしていく。

「カードを一枚伏せ、ターンエンド!」

「私のターン、ドロー……!」

 アクションデュエルにおいてカードはただのカードではない、ということを1ターン目に示してみせたアイに対し、ケンジは動じることなくカードを引く。低く唸るような声がデュエル場に響き渡り、やはりこちらもその格好に相応しいモンスターを召喚する。

「私は《忍者マスターHANZO》を召喚……」

 当然ながらケンジのデッキは【忍者】。戦士塾の中でも異端と呼ばれているデッキであり、今召喚された忍者はその中でも主力モンスターの一角である。

「HANZOが通常召喚に成功した時、デッ
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