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DQ3 そして現実へ…  (リュカ伝その2)
誕生
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に神としてふんぞり返るのではなく、統治者として確かな経験と知識を得るように強要してくる。
マスタードラゴンもリュカの言いたい事は十分に理解出来、彼の我が儘な提案でない事は解っているのだが…

「私に…国を統べる事が出来ると思いますか?」
「一つの国家も統べれないで、この世界全体を統べようとするのは止めてもらいたい…滑って痛い目を見る前にね」
冗談としてはレベルが低いが、現実な事なので誰も笑えない。
それでもリュカの手を握り握手で返すプサンは笑顔であった。




さて…
新たに国家が誕生する事となり、国王に復帰したリュカがテキパキと指示を出し始める。
「じゃぁティミー…悪いけど国王の代理として…いや王子として各地に赴き、新国家の誕生と支援の要請を伝えてきてよ。ポピーには悪いけど、旦那の所に帰るのはもう少し待ってもらい、テルパドールとサラボナ…最後にラインハットへルーラでティミーを連れて行ってやってよ」
「「はい」」
非常に重要な役目であり、それを王子として行う事に興奮気味のティミー…
ポピーも父に頼られて嬉しそうに微笑む。

「それとリュリュとウルフも一緒に行け!お前等もルーラが使えるようになったのだから、この機会に行ける範囲を広げる事!それと自分だけじゃなく、大人数を移転出来るように修業する事!」
「はい」「分かりました」
大好きな父の指示…満面の笑みで従うリュリュ。
尊敬する師匠の役に立つべく、自分の居場所を確保しようと張り切るウルフ。

「おいラング…お前も行けよ!お前は既にティミー殿下の部下なのだから、可能な限り付き従えよ!」
「無論そのつもりです」
此処に残られても扱いに困るラングストン…
任務には関係ないのに、彼はついて行ける事に不満のアルルとマリーは、勝手に自分の彼氏に随行する事を決定している。

「………じゃぁついでだ…山奥の村にでも寄って、お爺ちゃんに彼氏彼女の報告をしてこいよ。温泉にでも浸かってさ…」
諦めムードでついて行かせるリュカ。
国家の任務が楽しいピクニックに変化した瞬間だ。

子供達に指示を出し切り、今度はオジロン等家臣に指示を出すリュカ…
そんな姿を見てウルフが呟く。
「本当に王様なんだなぁ…あの姿を見るまでは信じられなかったけど…」
「ちょっとウルフ君!私のお父さんは凄いんだからね。見くびっているとマリーちゃんの彼氏でも許さないわよ!」
少し頬を膨らませ、憤慨を現すリュリュ…

師匠にそっくりなこの女性に、テレながら謝ろうとしたのだが、
「う、美しい…」
と、後ろでラングストンが呟いたのが聞こえ振り返る。
「ラ、ラングストンさん………?」

「はっ!…そ、そうですぞウルフ殿!リュカ殿は…い、いやリュカ陛下は素晴らしいお人ですゾ!侮辱するなど
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