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ひねくれヒーロー
笛吹水仙を飾れ
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「あ?オレ何かしたか?」


「違う!
 ・・・ただ・・・やつあたりだったんだ・・・兄と仲の良いお前への・・・」


・・・

入学前後で一族滅亡は、してなかったけど・・・

兄ってイタチじゃなくて、オレの兄貴の方だよな?



「昔、兄と一緒に縁日行ったことあるだろ?」



縁日・・・あー・・・入学前に一回行ったきりだな・・・

確か珍しい虫を売る屋台が来るという噂を聞いたんだっけ

油女一族総動員して縁日行ったな、結局ガセだったけど


「あの時、オレの兄は、任務が出来て行けなくなった
 ・・・前から約束していたのに・・・」


・・・そりゃ、忍だから任務を優先するだろうよ・・・


「母さんが不貞腐れるオレを連れて縁日に行った
 ・・・そこでお前たち兄弟を見た
 遊び疲れたんだろうお前を背負う、兄の姿を見た」


・・・すまん、その日の夕飯が薬草カレーだと知らされて不貞寝してたんだ・・・

なんとしてでも屋台の飯で腹を膨らませようとするオレを捕獲してただけなんだよ・・・


「正直、羨ましかった」


握りしめられた拳

うちは一族最後の生き残りの、忘れられない思い出

純粋に慕っていた兄への追憶

そんなに家族が忘れられないなら??



「・・・なら、お前、うちの子になるか?」


「は?」


「オレが父でイカリが母、ナルトとコンにサスケで兄弟・・・どうだ?
 コンは約束したことはどんな無理したって・・・守りきる兄だ
 ナルトもな」


「ナルト・・・コン・・・が兄弟
 ・・・ッ
 何が兄だ、あいつら弟だろ絶対!」


コンと同じような事言ってやがる

まぁ、息子と母親を奪い合う父っていうのも、楽しそうだな


「考えておけよ、いつでも待ってるぜ
 ・・・さぁ着いた、ここの宿から捜すぜ」


蜂を飛ばす

しばらく待つと一匹報告にやってきた

意外と近い宿に泊まってたな


「行くぜ」

「・・・あぁ」



勝っても負けても、オレが出来ることをしよう

オレだって、このまま成長しないわけじゃない







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