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Shangri-La...
第一部 学園都市篇
断章 アカシャ年代記《Akashick-record》
??.----・error:『Nyarlathotep』W
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うさまされてやるけど、()()は勘弁……じゃあ、またな」
『ああ じゃあ またな  おぼえてろ おまえ わたしの いけにえ  ()()()() ()()()()()

 その全てを見通して、“門番(ゲートキーパー)”は姿を消す。否、それは旅を終えた証。その証左に、辺りの眼達が残念を示している。
 『折角の餌が』と、涎を流しながら。それでも、“他の門番”は裁定に逆らわずに見送って消えていく。

 安堵と、変わり行く世界の情景。渦を巻く銀河の脳髄から離れ、懐かしく芳しき菫色のスンガクの馨りに包まれて。

()()() ()()()  ()()()() ()() ()()  だから にげられない  いつか おまえも ごちそうさま する』
「はいはい、()()()()()()()()

 嚆矢は、本来在るべき世界へと帰還を果たしたのだった。


………………
…………
……


 瞼を開く。薄明かりの世界の中で、ノスタルジックな蓄音機からレコードのブルースと焙煎した珈琲の香気の漂う木造の屋内で。まず感じたのは、両掌の痺れるような疼痛。元の人間の掌は、ショゴスの組織が沈着したように黒ずんでいる。
 長椅子に寝そべったまま、まだ不随意の痙攣が僅かに残る掌を揉み解す。だが、明日にはこの程度なら治っているだろう。

「……やれやれ、か」

 最後に拳を握り締めて、改めて開く。鈍い神経と触覚が馴染むまで、暫くは合気は無理かもしれない。
 そんな事を考えた彼を覗き込んだ、影がある。

「『やれやれ』はこっちの台詞だっての、悪目立ちしやがって」
「ウワァァァ、出たな妖怪────すいません冗談ですから『原子崩し(メルトダウナー)』は止めてください頭目(ヘェェッド)!」

 ウェーブの掛かった茶色の長髪に、釣り目の美貌。『アイテム』の頭目(ヘッド)麦野 沈利(むぎの しずり)その人である。

「まぁいいわ、今回は手柄だったしねぇ……」
「て、手柄?」

 額に青筋を、右掌の上に緑色の発光体を浮かべていた沈利だが、思い直してそれらを消しながら……ニヤリ、と笑顔を見せる。状況が全く飲み込めない嚆矢としては、悪魔の笑顔に他ならない恐ろしさだが。

「例の研究所の実験成果……上手く手に入れてきたじゃないさ」
「あ、あぁ……それですか」

 体を起こして辺りを見回せば、隣のテーブルにフレンダと最愛、そしてノートパソコンで監視カメラの映像を観ている滝壺 理后(たきつぼ りごう)の姿もある。
 どうやら
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