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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第2部 風のアルビオン
第7章 亡国の王子
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な霊圧に負けじとウルキオラを睨んだ。

人を射竦めるのに、なれた眼光だった。

それでも、ウルキオラは霊圧を解放したまま、冷静に答えた。

「使い魔だ」

「使い魔?」

「そうだ」

ウルキオラは霊圧を抑える。

頭は笑った。

冷や汗を垂らしながら、大声で笑った。

「トリステインの貴族は、気ばかり強くてどうしょもないな。自分の使い魔に怯えているのだから。まあ、どこぞの国の恥知らずどもより、何100倍もマシだかね」

頭はそう言って、わっはっは、と笑いながら立ち上がった。

ワルドとルイズは、頭の豹変ぶりに、顔を見合わせた。

「失礼した。貴族に名乗らせるなら、こちらから名乗らなくてはな」

周りに控えた空賊たちが、ウルキオラの霊圧による冷や汗を拭い、一斉に直立した。

頭は縮れた黒髪を剥いだ。

なんと、それはカツラであった。

眼帯を取り外し、作り物だったらしい髭をびりっと剥がした。

現れたのは、凛々しい金髪の若者であった。

「私はアルビオン王立空軍大将、本国艦隊司令官……、本国艦隊と言っても、既に本艦『イーグル』号しか存在しない、無力な艦隊だがね、まあ、その肩書きよりこちらの方が通りがいいだろう」

若者は居住まいを正し、威風堂々、名乗った。

「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ」

ルイズは口をあんぐりと開けた。

ウルキオラも目を見開いた。

いきなり名乗った若き皇太子を見つめた。

ワルドは興味深そうに、皇太子を見つめた。

ウェールズは、にっこりと魅力的な笑みを浮かべると、ルイズたちに席を勧めた。

「アルビオン王国へようこそ。大使殿。さて、ご用の向きを伺おうか」

あまりのことに、ルイズは口がきけなかった。

ぼけっと、呆けたように立ち尽くす。

「その顔は、どうして空賊風情に身をやつしているのだ?といった顔だね。いや、金持ちの反乱軍には続々と補給物資が送り込まれる。敵の補給路を絶つのは戦の基本。しかしながら、堂々と王軍の軍艦旗を掲げたのでは、あっという間に反乱軍の船に囲まれてしまう。まあ、空賊を装うのも、致し方ない」

ウェールズは、悪戯っぽく笑って、言った。

「いや、大使殿には、誠に失礼をいたした。しかしながら、君たちが王党派ということが、中々信じられなくてね。外国に我々の味方の貴族がいるなどとは、夢にも思わなかった。君たちを試すような真似をしてすまない」

そこまでウェールズが言っても、ルイズは口をぽかんと開くばかり、いきなり目的の王子に出会ってしまったので、心の準備ができていないのであった。

「アンリエッタ姫殿下より、密書を預かって参りました」

ワルドが優雅に頭を下げて言っ
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